解釈が分かれる 小説一覧

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潮鳴りの手紙

高橋家の、潮鳴りがまだ夢と現のあわいを揺らしている中で、私はじっと重い布団に包まれていた。家の奥の海鳴り――それは、この島のどんな訪れよりも先に、私の意識を静かに引き寄せる。藁の香り、湿った畳の手触り、障子の隙間から忍び込む潮風。
現代文学 連載中 長編
感想数 0 文字数 15,044 最終更新日 2026.06.18 登録日 2026.06.18
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