病み攻め 小説一覧

1件
1

天使が僕に堕ちるまで

「この人には、俺がいないと駄目なんだ」 ずっと、そう思っていた。 25歳の朝比奈菫は、ある個展をきっかけに、35歳の著名な画家・久世宗助の専属アシスタントとして働くことになる。 穏やかで、優しくて、何でもできる大人の男。 なのに宗助は、菫の前でだけ妙に不器用だった。 食事を忘れる。 物をなくす。 予定を覚えていない。 菫が世話を焼けば、嬉しそうに笑う。 やがてモデルまで頼まれるようになり、誰にも見せない顔を自分にだけ見せる宗助に、菫は少しずつ惹かれていく。 ――俺だけが、この人を支えられる。 そう思うことが、いつしか幸せになっていた。 けれど、他の画家からモデルの依頼を受けた頃から、宗助の優しさに小さな違和感が混じり始める。 どうして俺の予定を知っている? どうして断ったはずのない仕事がなくなっている? そして――本当に、この人は俺がいないと何もできないのか。 優しさだと思っていた。 愛されているのだと思っていた。 気づいた時には、もう遅かった。 溺愛から執着へ。 完璧な年上画家×世話焼き年下アシスタント。 怖いのに、離れられない。 やがて二人で堕ちていく、年の差・共依存BL。
1件