ライト文芸 助けた 小説一覧
小説AI検索
1件
1
ちっちゃなスズメ 高木康文
私が小学生のころ、3年生くらいのことです。
ひとりで声もなく庭で、ぶらぶらとしていた
時、スズメのヒナが1羽、屋根の巣から落ち
て、か弱い鳴き声を出しているのを、見つけ
ました。胸にアッという思いで、拾って手の
中にそっと入れました。家の中で、布切れを
母からもらって、綿やちり紙で寝床を作った。
お茶わんを一つ、牛乳に食パンをちぎって入
れて、ヒナの口の中に入れると飲み込んでく
れました。無口な少年が初めて大切な命を、
かばったこと。学校に私がいっている時は、
母がヒナを時々見ていてくれて牛乳、パンの
かけら、水、ふんのふき取りをしていました
。私は帰宅すると、茶わんを箸でチンチンと
たたいて、牛乳とパンあげました。やがて羽
がはえ終って、茶わんをたたくと、ぴょんぴ
ょんと跳んできて、牛乳パンをつついて食べ
ました。スズメは人に慣れたりはしないと、
思っていましたが、恐れては居ない様子でし
た。スズメを手で持つと、牛乳の匂いがしま
した。
小さな安らぎを私は持てましたが、和室の部
屋の引き戸が開いたとき、大きくなったスズ
メは、さあっと外へ飛び出して行きました。
お別れがどしんと、少年の胸に響きましたが
、泣くよりも重いものに、無言で耐えました。
その後にポピュラーソングに「タイニースパ
ロウ」という歌、「ちっちゃなスズメ」です
が、などを聴くと郷愁の想いが、感じられま
す。
感想数 0
文字数 568
最終更新日 2026.08.20
登録日 2026.08.20
1件