シナリオライター 小説一覧
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人気RPGゲーム「世界樹の守護者」。その主要キャラクター『守護者クラウス』に憑依したことに気付いた主人公。やり込んだゲーム世界に来れたことを歓喜したがそれも最初だけ。
これは自分が見ている死に際の夢なのだと冷静に判断する。ずっと病弱で最後は病院のベッドにいた。脳が受け入れ難い現実を妄想で掻き消そうとしているのだと。
「……なら楽しみますか」
最後にいい夢を見せてくれたとポジティブに考える主人公。それなら主要キャラの一人としてストーリーを楽しみ、盛り上げなければと意気込む。
物語の始まりはクラウスが守護する世界樹の麓を主人公が訪れることから始まる。それまでに力の使い方をマスターしなければならない。超チートキャラのクラウスになりきる為に。
「……誰も来ないんだけど」
ゲーム知識を頼りに可能なまで修行した主人公。これなら原作クラウスに劣ることない実力だと、満を持して出番を待っていたのだが主人公は一向に現れない。それどころかシナリオ関係者や現地のモブキャラに至るまで誰も来ない。……どうなってるの?
「まずい、まずいぞ。これじゃあ物語が始まらない」
焦る主人公。始まる前に打ち切りなど恥ずかしすぎる。――ならどうするのか……迎えに行きましょう。
痺れを切らしたクラウスは世界樹を離れて主人公に自ら接触することにした。強引にイベントを発生させ、世界にクランクインを伝える為に。そして、最高の大団円で幕を下ろすのだ。
これは異世界転生を妄想と思い込む主人公と世界樹が織り成す物語。
文字数 89,855
最終更新日 2025.06.10
登録日 2025.05.14
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