銀食器/紅茶 小説一覧

1
1

梨世に贈る  恋と手しごとの記

明治から大正へ。馬車から自動車へと移り変わる頃の美しい土塀の町。 英国企業に勤める紳士の義父をもつ佳世は、賑やかな日常の傍ら、実家へと通う日々を送っていた。 目的は、和裁士として類稀なる腕を持つ姉・梨世の手伝い。 いつも眼鏡をかけ、堅物で気難しく見える姉。 だが佳世は知っていた。姉が曇ったレンズを外した瞬間に見せる、煽情的なほどの美しさを。 そして、実家を訪れる高名な日本画家と、姉との間に流れる、静かで濃厚な空気の正体を――。 激動の時代、自分の世界とともに生きた姉・梨世。 妹の佳世の目を通して描かれる、時を超えて受け継がれる「恋」と「手しごと」の優美な記憶。
恋愛 連載中 短編 R15
感想数 0 文字数 1,997 最終更新日 2026.07.04 登録日 2026.07.04
1