世界渡り 小説一覧

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存在してはならないその者"

無数の世界の彼方に、誰にも説明できない“何か”が存在している。 それは理解を超えた領域で現実を繋ぐ構造。 その起源も、 創造主も、 そして真の目的さえも――誰一人として知らない。 人々はただ、それを「未知のシステム」と呼んでいる。 そこへ辿り着いた者たちは、やがて一つの事実を知る。 立ち止まり続けることは許されない。 クエストは存在する。 多くの者は力を得るために。 武器を手に入れるために。 能力を求めるために。 そして、生き延びるために必要な対価を得るために。 だが―― システムの中で長く生き残った者ほど、別の理由を知ることになる。 止まることは、危険なのだ。 そして生き残れば生き残るほど―― その意味は、より恐ろしいものへと変わっていく。 だが、すべてが「選ばれた存在」というわけではない。 無限の世界から集められた無数の存在の中には、 本来そこにいるはずのない者も存在する。 ザイレフは、その一人だった。 選ばれていない。 登録されていない。 認識されていない。 それでも――彼は、そこに存在している。 システムは本来あるべき反応を示さない。 まるで彼の存在そのものが、 システムの論理から外れているかのように。 それでもクエストは現れ続ける。 まるでシステム自身ですら、 彼を「異常」なのか、 それとも「それ以外の何か」なのか判断できないかのように。 未知の法則によって存在が定められるその場所で―― ただ一人、 存在する許可を与えられていない者が歩き続ける。 そしてシステムは―― 未だに、その理由を理解していない。
ファンタジー 連載中 長編 R15
感想数 0 文字数 13,141 最終更新日 2026.07.09 登録日 2026.07.08
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