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子を身ごもった途端、夫は「義務は果たした」と愛人と逃げました――戻ってきても、あなたの席はありません
モンフォール侯爵令嬢アメリが、結婚して二か月余りの夫アドリアンに妊娠を告げた日。
彼は「これで義務は果たした」と言い残し、愛人とともに南へ逃げた。
残されたアメリに、義母は告げる。
腹の子はヴァルクール公爵家のもの。夫がいなくても、嫁として役目を果たせ――と。
さらに義母は、アドリアンと驚くほどよく似た腹違いの弟リュシアンへ、兄に代わってアメリを支えるよう命じた。
自分のことなら、何を言われても耐えてきた。
けれど、生まれてくる子まで公爵家の都合で扱われることだけは、どうしても許せない。
「嫌です。この子は渡しません」
初めて声を上げたアメリに、ただ一人手を差し伸べたのは、冷たいと思っていたリュシアンだった。
ところが二日後。
逃げたはずのアドリアンが、愛人を連れて帰ってくる。
妻は自分を待ち続ける。
弟は自分に従う。
母はいつでも自分の立場を守ってくれる。
そう信じて疑わないアドリアンは、妻が弟と笑う姿を見た途端、身勝手な嫉妬をむき出しにする。
けれど、彼が捨てた妻は、もう以前のように黙ってはいなかった。
全九話。妻を捨てた夫と、その愛人、嫁も孫も思いどおりになると思っている義母が、自分たちの傲慢さで次々と墓穴を掘っていく昼ドラ型ざまあです。
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文字数 12,132
最終更新日 2026.09.08
登録日 2026.09.07
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