信徒 小説一覧

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落華祈雨

落華祈雨
天上界で一番の堕落者は誰かと問えば、誰もが祈願神・李華《リファ》の名を挙げる。 かつては戦勝と栄光を司る大神であり、誰もが羨望の眼差しを贈る美しい神だったが、今や信仰は衰え、地上では彼の名を知る者さえ少なくなっていた。 人々の願いを聞くのが面倒だと耳を塞ぎ、百年のあいだ神殿から一歩も出ず、供物の酒を飲んでは眠ってばかり。 そんな李華の怠慢に堪忍袋の緒を切らした天帝は、彼から神力と不死性を奪われ、人間界へ堕とされる。 天上へ戻るために課された試練は、三つ。 一つ、神の力を使わず、一人の人間の命を救うこと。
 一つ、嘘偽りのない、心からの祈りを捧げられること。
 一つ、天へ還る日、別れを心から悲しみ、涙を流す人間を一人つくること。 「簡単ではないか。適当な娘を口説けば済むだろう」 そう笑っていた李華が、地上で最初に出会ったのは、山奥の廃神殿で一人暮らす十八歳の少年、藍雨《ランユー》だった。
キャラ文芸 連載中 長編
感想数 0 文字数 250 最終更新日 2026.06.30 登録日 2026.06.30
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