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毒舌な“クソゲー配信者”として人気を博す烏丸レン。特に彼の名前を有名にしたのは《Arcadia Frontier(アルカディア・フロンティア)》という大型タイトルへのクソゲー批判だった。
ある日、そのゲームのディレクターとの対談企画が持ち上がる。スマホ配信しながらそのディレクターを痛烈にこき下ろしていると、激昂したディレクターに追いかけられたレンはトラックに轢かれ命を落としてしまう。
そしてレンが転生した世界は……アルカディア・フロンティアの世界だった。転生者スキル《攻略サイト》でバグ技を生かして異世界生活を満喫するレンだったが、次第にその心境に変化が出はじめて……
文字数 88,270
最終更新日 2025.04.20
登録日 2025.04.03
2038年。
世界中で大人気となったフルダイブ型VRゲーム――
《Tale Frontier Online》。
そこでは、日本の昔話や世界中の伝説をモチーフにした異世界を、自由に冒険することができる。
高校生の佐倉ユウトは、祖父から譲り受けた古いVRヘッドセットを使い、初めてゲームへログインする。
ところが、キャラクター作成画面に表示されたのは、なぜか一つの奇妙な選択肢だった。
《あなたの物語を選択してください》
ユウトが選んだのは――
『こぶとり爺さん』。
ゲーム開始と同時に、ユウトのアバターには巨大な「こぶ」が出現。
「いや、なんで俺がこんな姿に!?」
しかも、そのこぶは単なる見た目ではなかった。
《固有スキル――鬼宝『こぶ』》
こぶには、プレイヤーが受けたダメージや敵の攻撃を蓄積する特殊能力が秘められていた。
そして夜。
ユウトは山奥の森で、誰も存在を知らない隠しイベント――
《鬼の宴》
を発見する。
太鼓の音。
燃え盛るかがり火。
巨大な鬼たちが輪になって踊る、謎の宴。
鬼の頭領はユウトを見ると笑った。
「おう! そのこぶ……なかなか面白いではないか!」
「え?」
「お前、踊れるか?」
「いや、踊りなんて――」
しかし、ユウトが見よう見まねで踊り始めると、鬼たちは大歓喜。
その瞬間、ゲーム内に隠されていた特殊クエストが発生する。
《隠しクエスト――鬼たちの宴》
《報酬:???》
さらに鬼の頭領は、ユウトの「こぶ」を見つめながら告げる。
「そのこぶを一晩、俺たちに預けてみろ」
「……何をする気だ?」
「決まっている。お前のこぶを――宝に変えるのさ」
翌朝。
ユウトの頬から、こぶが消えていた。
その代わりに、ステータスには新たな文字が浮かび上がっていた。
《隠し職業――鬼宴舞踏士》
《特殊スキル――鬼宝変換》
《特殊称号――こぶを持つ者》
そして、ゲーム世界では異変が始まっていた。
昔話の世界を管理していた「物語システム」が暴走し、桃太郎、浦島太郎、かぐや姫、金太郎など、数々の昔話の世界が融合し始めていたのだ。
さらに、鬼の頭領から衝撃の事実を知らされる。
「この世界の“こぶ”はな……欠点なんかじゃねえ」
「じゃあ、何なんだ?」
「そいつは――お前だけが持つ《物語の鍵》だ」
昔話の主人公たち。
鬼たち。
謎のNPC。
そして現実世界からログインしたプレイヤーたち。
すべてを巻き込んだ、前代未聞のVR昔話冒険が始まる。
これは、誰もが「欠点」だと思っていたものを武器に変えた少年が、鬼たちとともに壊れた物語を修復していく物語。
――「こぶ」があるからこそ、救える世界がある。
文字数 25,608
最終更新日 2026.09.08
登録日 2026.09.08
『ヒーローみたいな人だった』。そんな亡き父の生き様に憧れる風守進治は、新学期が始まる朝、通学途中の交差点で超常現象──『空のヒビ割れ』を目撃する。そこから巨大な球体の怪物が出現し、街の中で大暴れ! 当然、人々は右往左往の大混乱。そんな中、不幸にも逃げ遅れた進治は、同じく逃げ遅れた少女を助けるため怪物の前へ立ち塞がった。しかし呆気なく吹き飛ばされ、命が風前の灯火となったとき。「──とりあえず、ヒーローになってみる気はない?」、そんな言葉をモフモフした謎の存在から掛けられ──。その出会いが、風守進治の運命を変える。時に笑い、泣き、迷いながら、彼はヒーローとして戦いに身を投じることになる。
この物語は、そんな彼と仲間たち──最前線で戦う者たちの英雄譚だ。
文字数 12,511
最終更新日 2026.09.22
登録日 2026.09.08