「場地」の検索結果
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西方の山あいにある町アルファルーンは、かつて管楽器の響きと錬金合成で栄えた。だが鉱脈は痩せ、祭りは止まり、空き家ばかりが夕日に赤く染まる静かな町へ変わっていた。
亡き師匠の遺言でこの町を訪れた律人は、捨てられた品を新しい道具へ作り替える「拾遺錬金」の使い手。役場地下で古い復興規約を発動させてしまった彼は、一年以内に六つの地区を立て直さなければ町そのものが失われると知る。
彼と行動をともにするのは、人前で吹くことを避けている元楽団員の茜、線を引いて物事を整理しないと落ち着かない知識屋の万輝、失敗しても走ることをやめない配達娘の紗矢香、そして町の灯を消すまいと踏ん張る町長代理の千弦。
壊れた噴水、止まった風車、冷えない市場、閉ざされた劇場。律人たちは、廃材や古い楽器の部品を組み替えながら、暮らしを少しずつ取り戻していく。
その途中で律人が拾った小さな真鍮のハート片は、夕暮れになるたび、なぜか茜の音にだけ強く震える。
町を残すか、手放すか。命令ではなく、自分の意志で選び直した先に待つのは、夕空を満たす大きな響きと、拾われた恋心の行き先。
文字数 114,557
最終更新日 2026.05.01
登録日 2026.03.20
16世紀初頭、新大陸サントドミンゴに若き次男アルバロ・デ・モリーナが到着する。陽気な笑顔の裏に「勝った側だけが正義だ」と信じる冷徹さと、兄の妻イサベルへの秘めた想いを抱えた男である。兄フアンのインヘニオとインディオ村、黒人奴隷たちを託されたアルバロは、暴力ではなく数字と制度を組み替えることで労働と飢えを「料理」していく。死者の数を減らしながら利益を増やし、修道士ラス・カサスにさえ一目置かれる一方、イサベルとの距離は少しずつ危うく縮まっていく。
やがてメキシコでの黄金の噂が届き、アルバロは家族と黒人夫婦ルシアとトマス、弟たちを引き連れてユカタンへ向かう。ポトンチャン上陸戦やタバスコ川での戦いを切り抜ける中で、マヤ語とナワトル語を操る若い妻チャックニクを迎え、彼女を通訳兼参謀として側に置く。スペイン人・黒人兵・先住民が入り交じる奇妙な隊商は、やがて湖上の大都市テノチティトランに招かれ、皇帝モクテスマ二世の「客将」として黒色火薬と大砲を差し出すことになる。
しかしアステカ帝国の西南では、銅の槍を振るうタラスコ王国が国境砦オストゥマを圧迫していた。モクテスマの密命を受けたアルバロは、黒人兵とアステカ兵、数十頭の馬、20門の大砲を率い、バルサス川をさかのぼる苛酷な行軍に挑む。渓谷に砲をつり下ろし、カヌーで川を遡航し、飢えと疲労にあえぎながらも、ついに砦の眼前でタラスコ軍を石弾の雷雨で粉砕し、将軍たちとその妻を人質として手中に収める。
湖の都で得た黄金と西南の戦場で得た人質と牧場地。アルバロはそれらを巧みに組み合わせ、モクテスマとスペイン王権のあいだに自らの立場を穿ち込んでいく。インディオの死者を減らす施策も、兄嫁と現地妻への歪んだ愛情も、すべては「石の王冠」を頭に載せるための計算に過ぎない。新大陸の血と金と信仰を材料に、世界をほくそ笑みながら料理しようとする大悪党の第一幕である。
文字数 614,792
最終更新日 2026.03.30
登録日 2025.12.01
2567年11月8日 第5次世界大戦が勃発
舞台はイタリア
世界を巻き込んで起きた戦争の中 壮絶を極めたのはアメリカとイタリアでの戦争だった……
日本も加わったその戦争でアメリカは敗戦し多くの悲しみを生んだ……
イタリアの上層部はアメリカに降伏を呼びかけたがアメリカでの死者は100万を越え、イタリアに降伏するくらいなら自害を選ぶ者も多かったと言う……
その中で戦場地イタリアで最前線で戦い生き延びた者がいた……その者の名はジーヴァン・ルーギン……
彼は大戦後 イタリア軍に居た……
理由は数多くあるが1番強かったのは「母国アメリカに核兵器を落とす」と言う脅し……彼は母国に残った愛しき妻達を護る為にイタリア軍に入ったのだ……
それを知らないのはジーヴァンのパートナー ルァーザ・ファルグとジーヴァンの家族達……
そして……アメリカはジーヴァンが「戦死した」と発表しており……ジーヴァンはアメリカでの居場所を完全に無くてしまっていた……
人物紹介
アメリカ兵 ジーヴァン・ルーギン
母国アメリカを守る為に戦う兵士 位は大佐 戦争でパートナーのルァーザと最前線で戦う 後に様々な理由でイタリアに移住し軍に加入 位は変わらない為部下がつく 顔に傷跡があるが視力はある 27歳 主人公
アメリカ兵 ルァーザ・ファルグ
母国アメリカを守る為に戦う兵士 少佐 戦争でパートナーのジーヴァンと最前線で戦う 後にイタリアの軍が敵視する組織に加入しジーヴァンと再会する 実は国の発表に違和感を覚え探していた 36歳
イタリア国民 ルイザー・バーサー
ジーヴァン達がテロに遭った街で出会った少年 16歳で実は超天才 既に頭脳はジーヴァン並で場合によっては武器を持って戦える 頭脳派なので一度見た戦術等は忘れない 心理戦も可能で軍に重宝される
人生の選択を迫られた時……彼……ジーヴァンは母国アメリカを選ぶのか……それとも愛しきイタリアを選ぶのか……
それは彼自身の心次第……
文字数 22,363
最終更新日 2016.12.24
登録日 2016.12.03
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