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『深淵を覗く時、深淵もまたあなたを覗いている』──どこかの哲学者が言った。そんな言葉を思い出した。深淵を覗いていた。深淵の方から君が覗き返してきてくれてるような、そんな気がした。 登場人物は二人の青年。 これは彼と彼が織り成す、ありふれた恋のお話。
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文字数 15,576 最終更新日 2019.06.18 登録日 2019.06.18
  「さようなら、愚かなヒト。貴方を心底愛していました」    誰かに言われたその言葉だけを抱えて、ただ歩く。  記憶も名前も持たず。忘れられないその言葉と、『家に帰りたい』というそんな願いを胸に秘め、彼は進む。何もない荒野を。    これは、荒野の中で、彼が「ただいま」を言える場所を見つける物語。もしくは、彼ではない誰かが居場所を見つける物語。  
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文字数 1,362 最終更新日 2019.06.16 登録日 2019.06.16
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