木村小夜子と別れた倉田陽介は、偶然立ち寄った街のカフェで働く伊東由美子と出会う。
彼女は小夜子と瓜二つの顔をしており、仕草や声、話し方までがそっくりだった。
店に通い続ける陽介。次第にふたりは打ち解けていく。
だがやがて由美子は自分が愛されているのではなく、自分は小夜子の代わりなのだと思い悩む。
愛すれど切なく、苦しむふたり。そんな愛の形を想像してみました。
文字数 878
最終更新日 2020.08.30
登録日 2020.08.30
夫の自殺でうつ病になり、笑いを忘れた竹内塔子。彼女の治療にあたる精神科医、折原充は精神科医でありながら、塔子の不思議な精神世界の魅力に引き摺り込まれていく。
妻子も、愛人の香も捨て、塔子と暮らし始める折原。
ついに折原は決断をする。塔子の笑顔を見るために医者を辞め、お笑い芸人になることを。
人生の目的とは何か? 医者を辞めてまでも成し遂げたい想いとは?
損か得かではなく、倫理や道徳に背いてまでも自分の人生を捧げて救いたい女がいる。そんな愛の物語です。
文字数 978
最終更新日 2020.08.28
登録日 2020.08.28
地方銀行に勤めるOL、主人公:西條縁(ゆかり)は結婚に焦りを感じていた。上司との不倫が破局し、落ち込む縁。同期の女子行員たちや友人たちが次々と結婚し、しあわせそうな家庭を築いていく中、高まっていく結婚願望。そこで縁は猛然と婚活を開始する。マッチングアプリ、婚活パーティー、お見合いと様々な出会いを求め、三人の男性を候補に挙げた。医者、コック、公務員。それぞれに一長一短があり、なかなか結婚相手を選べない。結婚適齢期も不確定な現代において、女性の立場で考える結婚観と、男性の考える結婚の意識の相違。男女同権が叫ばれる日本でいかに女性が自立することが難しいかを考える物語です。
文字数 20,109
最終更新日 2020.08.16
登録日 2020.07.16
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社内不倫がバレて会社を依願退職させられてしまう結城達也。
それにより家族も崩壊させてしまい、東京を捨て、実家のある田舎に帰る結城。
そんなある日のこと、中学時代に憧れていた同級生、井坂洋子と偶然街で再会をする。
なつかしさからふたりは近所の居酒屋で酒を飲み、昔話に花を咲かせる。だがその食事の席で洋子は異常なほど達也との距離を保とうとしていた。グラスにも箸に細心の注意を払っていた。そしてそれをふざけ半分に問い詰める達也に「私に近づかないで、私、HIVだから」初恋の洋子の告白に衝撃を受けた達也。混迷を続ける現代社会の中で、本当の愛はすべてを超越するという「究極の愛」の物語。
文字数 1,159
最終更新日 2020.07.07
登録日 2020.07.07