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いとこ四人が加山彰が当主である「古書館」に集うのは夏休みの恒例だった。
わたし「氷室らん」が17歳の夏、なにかいつもと違うことが起こりそうな予感があった。
占いマニアのいとこ、羽口ゆうりは言う。
「わたしたちはそれを、目の当たりにするのよ。目を皿のようにして、ひとかけらも見逃すことなく、この夏を観察しなくちゃならないわ」
この夏、古書館で何が起きるのか。
文字数 111,318
最終更新日 2019.02.28
登録日 2019.01.19
黒山田一族の女は40歳の時点で独身であれば、魔女になる。
遙か昔からえんえんと引き継がれてきた掟だった。
気付けば40の大台に乗ってしまった「わたし」。
その夜、故郷から変な小包が送られて来た。
登録日 2017.04.01
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