真中流マネジメント

宮出隆自打撃コーチが語る真中ヤクルト①
自主性と感性を重視した選手作り

2017.08.25 公式 真中流マネジメント 第34回

プロ8年目に投手から野手へ転向
死に物狂いで練習した現役時代

こんにちは。東京ヤクルトスワローズの一軍打撃コーチ宮出隆自です。2012年シーズン限りで現役を引退して、翌13年から二軍打撃コーチ、15年からは真中満監督就任と同じタイミングで一軍打撃コーチになりました。

引退と同時に、幸いにもコーチとしてチームに残って欲しいとお声掛けいただいたのですが、正直、当時は自分に向いているかどうかまったく分かりませんでした。でも、現役時代に「誰にも負けない」と自信を持って言えるほどの練習量を誇っていたこと、そして、打撃に関する研究を怠らなかったことにはそれなりに自信があったので、そういった点を評価してくださったのかなと今では思っています。

というのも、僕は元々、投手としてプロの世界に入団しました。しかし、故障もあって、入団8年目の02年から打者に転向。人よりも出遅れていた分、誰よりも練習をしなければいけなかったし、貪欲に打撃理論を学ぶ必要があったんです。一軍に定着して、ある程度の成績を残すまではまったく休みなしで練習をしました。また、いろいろな人の伝手を頼って、ヤクルトOBはもちろん、当時現役選手だったダイエー、ソフトバンクの松中信彦さん、小久保裕紀さんなど、他球団の中心選手にも積極的にアドバイスをもらい、そこで学んだことを自分だけではなく若い選手に伝えることもありました。こうした姿勢が結果的にコーチへの道に繋がったのかなと考えています。

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プロフィール

真中満
真中満

1971年栃木県大田原市出身、宇都宮学園高等学校を経て日本大学卒業後1992年にドラフト3位で東京ヤクルトスワローズに入団。
2001年は打率3割を超えリーグ優勝、日本一に貢献。2008年現役を引退。
2015年東京ヤクルトスワローズ監督就任1年目にして2年連続最下位だったチームをセ・リーグ優勝に導く。
2017年シーズン最終戦をもって監督を退任。

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