cueのププププレゼン力

第20回 2017.01.25

LOVE❤人間。自らのアプローチで人生は開墾される。告白せよ!

湯浴みと執筆のため、再び湯の国・別府へ

1月5日、AM11時。前から来てみたかった「KIHEICAFE」の、心地良いサウンドと珈琲の香りに満ちた、キラキラの朝陽が射す窓際の席で、この原稿を書いています。

ただいま、大分県別府です。昨晩帰京するはずだったのですが、搭乗予定の便が欠航するというアクシデントに遭い、帰京を延期することになってしまいました。でも人生ケ・セラ・セラ、ということで来た道を引き返し、滞在を1日延ばして、今この時間を楽しんでいるところです。

この前の年末年始は、各方面から「お願いだから長期休暇はしないでね」と念を押されていたこともあって、カレンダーどおりの休暇取得となりました。「クリスマスホリデー休暇」として2週間ほど海外へ行きたかったのですが……ならばと、11月に訪れて以来、1ヶ月ぶりに湯の国・別府へ舞い降りることにしました。

現地到着は12月30日。でも直前まで仕事でバタバタのスケジュールだったので、現地では「温泉」と「執筆」以外、ほぼ予定を入れていませんでした。もちろんフライトチケットと宿は、1ヶ月前には完璧に予約していましたが。

御縁は駆け巡る

そんな中で迎えた大晦日の朝、1通のショートメールが送られてきました。「もう別府にはいらしてますか? もしよろしければ、我が家に遊びに来てください。元旦の夜に一緒にお食事でもどうですか? 家に泊まっていただいても大丈夫ですので、ぜひ」との内容。わ! めちゃくちゃ嬉しい。

このメールをくださったのは、昨年11月に別府の素敵なお店「spica」で見かけて一目惚れし、思わず購入した作品のクリエイターである、陶芸作家の角田淳さんでした。

やはり御縁は駆け巡り、つながっているものです。日頃仲良くしていただいている福島県のあんざい果樹園をクリスマスに訪ねた際、果樹園に隣接する「utsuwa.garally あんざい」のオーナー・久子さんから、「角田さんの作品はウチでも取り扱っています」と聞いていたので、まさかのお招きにテンションがMAX上がりました。嬉しい。

11月にspicaで拝見した淳さんの展覧会は、夫で陶芸家の松原竜馬さんとの二人展でした。僕が訪れた日はラッキー★にも展覧会初日で、たくさんあるお二人の作品の中から、時間をかけて「どれにしようかな」と選んだのをよく覚えています。お二人のことは存じ上げていなかったのですが、大分県に工房を構える人気作家夫妻であるとその日知りました。

そんな素敵なお二人の御自宅に、元旦に招いていただけるなんて、なんと素敵なことでしょう。御自宅は山の上にあり、敷地内に近々OPENする新工房を建てているのだとか。新年会ということでご友人も何人か来られるとのことで、ウキウキワクワクです。

でも、実はお二人にお会いするのは今回で2回目。「図々しいかな?」とも思いました。それでもお邪魔させていただくことに。人生は、一期一会ですから。

心地良い幸せな時間

そして年が明け、元日。別府駅からお迎えの車に乗り、1時間ほどで着いた御宅は――まるで雑誌に出てきそうな見事な山荘。庭先には、鹿や猪、アナグマも現れるそうです。そんな地で新年会とは……なんて素敵な2017年元旦の夜でしょう。

扉を開けると、さすがセンスの良いお二人。さりげなく置いてあるものが素敵です。使いこまれた家具や小道具、オブジェ、木や石、それにお正月飾りが、日常の生活時間に溶け込んでいてとても絵になっていました。そんな素敵な室内では、夜空の一番星と三日月を背に、暖炉の火が暖かく灯っています。なんとこの暖炉、竜馬さんが庭の木を切り、割り、焚き木として組んでおられました。

それから新年会がスタート。テーブルにはお二人の創った器が並べられ、そこにお料理が美しく盛られています。皿、椀、急須、醤油差し……まるで贅沢な展覧会です。お二人のお友達も、皆さん、地元の食材やお酒を持ってきてくださいました。こうして楽しい晩餐会は、夜が更けるまで続いたのでした。あけましておめでとうございます。乾杯。

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プロフィール

成田 久
成田 久

アートディレクター・アーティスト。1970年生まれ。多摩美術大学・東京藝術大学大学院修了し、1999年に資生堂入社。宣伝・デザイン部に所属。アネッサのCMで蛯原友里を起用し、楽曲にBONNIE PINK「A Perfect Sky」を使用したことで一躍話題に。そのほかマシェリやマキアージュ、ベネフィーク、HAKU、インテグレート、unoなど多彩なブランドのアートディレクションを担当。更にTSUBAKIで初めて男性キャストとして福山雅治を起用するなど、資生堂商品のブランディングに大きく貢献する。
社外活動では13年NHK大河ドラマ「八重の桜」のイメージポスターのアートディレクションを担当するほか、多数のアーティストのCDジャケットやMVのアートディレクション等を手掛ける。更に雑誌「装苑」にて演劇レビューを連載するなど活動範囲は留まるところを知らない。

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