友達0のコミュ障が「一人」で稼げるようになったぼっち仕事術

「疲れが取れないのはスマホのせい?」友達ゼロのコミュ障が教えるスゴい休息法

オフラインな時間の作り方

いやいや、スマホを手放すなんて無理だよ! そんなことぼっちにしかできないよ!

そう考えてしまうのもわかります。オフラインな時間を実現するにはちょっとした準備が大切です。仕事や友人から連絡がひっきりなしに来てしまうような場合、それをオフラインだからと無視するのはなかなかに精神力を要することで簡単ではありません。

例えば、私はオフラインの時間を決めたら「この日のこの時間帯は所用のため連絡が取れませんので、予めご了承ください」と周知しておくようにしています。休日よりも限定的なので、相手に悪印象をもたれる心配もありません。

もう一つ、忙しかったり暇だったりの波が激しいので、あえてオフラインな時間は固定していません。例えば、メインの仕事は月・水・金という契約になっているので、それ以外の曜日で適当にオフラインな時間を作るようにしています。

つまり、あらかじめ「オフラインの時間を取る!」ということだけ決めておき、ある程度自由度をもたせて、周囲に迷惑をかけないようにしておくのが良いのかなと思います。

ただし、こんな感じで連絡が来ることの対処ができたとしても、スマホを見るのが習慣づいてしまっている人(多くの現代人がそうだと思いますが)は、オフラインな時間そのものに抵抗を感じるかもしれません。

私も以前は、常に何かしていないと落ち着きませんでした。寝る前だけでなく仕事中、散歩中、運動中でさえ、動画やラジオ、オーディオブックを聞き流すのが癖になっていて(一時期は、同時に二冊の本が高速で読めると思って片耳イヤホンの左右で違うオーディオブックを、倍速で聞き流したりしていました笑)、無音だと落ち着かない、何かしら情報が入ってきていないと耐えられないという末期症状(?)でした。

でも、情報のシャワーを常に浴びて過ごすというのは、脳にストレスを与え続けているような状態です。脳は情報という刺激が大好きなので、自然とやってしまいがちなのですが、実は休んでも疲れが取れないことの根本的な原因はここにあるように感じています。だからこそ、強引にでも情報を遮断する必要があるのかなと。

ちなみに、私がまず手始めにやったのは、スマホを持たずにぶらぶらと近所の禅寺まで散歩するというものです。禅寺では時々、清潔な作務衣を身に着けたお坊さんがホウキで石畳を掃いていたりして、眺めているとなんとなく自分の心も綺麗になっていく感じでした。

ちゃんと休めているか、改めて考えてみよう

私は、オフラインな時間を意識的に作ることで、情報ジャンキー的な悪癖も減り、無意味に変な焦り方もしなくなりました。仕事のことで不安になる時間も減り、仕事中は仕事で集中し、休みは休みで切り替えて楽しめるようになったのです。

「何をやっても楽しくない、何をやってもうまくいかない」と感じた時はいったん立ち止まって、自分に向かって「疲れていないか、本当に休めているのか」を尋ねてみる必要があるのかなと思います。それでもし心当たりがあるようだったら、情報を遮断したオフラインの時間を過ごしてみると、良くなるかもしれません。

■まとめ

・真面目な人ほど、休むのが下手
・休めてないと感じたら、オフラインの時間を過ごしてみる
・オフラインになるときは、周囲迷惑をかけないようにしておく

 

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プロフィール

末岐碧衣
末岐碧衣

コミュ障で友達0人のシステムエンジニア。早稲田大学理工学部卒業。新卒でITコンサルティング企業に入社したものの、コミュ障が爆発し、人間関係が崩壊する。うつにより休職した後は、コミュ障の自覚を持ち、チームプレイを避けて一人でできる仕事に専念するようになる。2015年フリーランスとして独立。一度も営業せず、独立前の年収3倍を達成。

著書

友達0のコミュ障が「一人」で稼げるようになったぼっち仕事術

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末岐碧衣 /
「コミュ障」で「友達が0人」という、社会にうまく適応できない著者が、多くの...
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