迷えるオトナ女子のための自分らしさのトリセツ

大人こそ「本当にやりたかったこと」をやるべき理由

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バンジージャンプで知った新しい自分

毎日やるべきことに追われ、気がついたらなんとなく一日が終わっている。本当はもっとやりたいことがあるはずなんだけど、なかなか時間がとれない……。
そんな人は、時間を浪費していることを生活の中から「引き算」してみましょう。
毎日の生活の中で、何となく続けていることやイヤイヤやっていることは何ですか? それらをやめて、スペースを確保。
そして、その空いたスペースに「新しい行動」を「足して」みましょう。

ルーティンから抜け出して、今までとは違う新しい行動を生活に取り入れます。あなたが今まで興味はあるもののまだやったことがないことは何ですか? どんなことでもいいですよ。見つけたものから、早速チャレンジ!

例えば、ライブに行ってみる、海外へ行ってみる、一人旅をしてみる、普段観ないジャンルの映画を観る。どんなことでもオッケーです。いつもと違った道を歩いてみると見える景色が変わります。お気に入りのお皿を買ってみると毎日の食事が楽しくなるかもしれません。

毎日の繰り返しを何とか変えたいと思っている人は、いつもとは異なる行動パターンを選択してみてください。現実を変えるには、行動を変えるのが手っ取り早い方法。行動を変えると結果が変わるからです。
いつも自分の部屋で黙々とネット通販で買い物する人は、たまには店頭で店員さんとコミュニケーションしながら買い物してもよいですね。

本当の自分がわからない人は、とにかく少しでも興味のあることにチャレンジしてみましょう。私は、最近バンジージャンプにチャレンジしましたよ。
めちゃくちゃやりたいこと、ではなかったですが、生きているうちに機会があればやってみようかな、くらいの気持ちでした。けれども、いざやってみると、気づかなかった自分の一面を知ることができました。

飛び立つラインの手前までは平気だったのに、つま先半分が空中に出ただけで、膝がガクガク震えてきたのです。そこで、声に出して「よし!飛ぶ!飛ぶぞ!」と覚悟を決めると、震えがピタッと止まり、ピョーン! と飛び出すことができたのです。
この体験から「心が覚悟を決めると体もシャキッと覚悟が決まる自分」を知ることができました。

初めてのソロ海外遠征でOさんが手に入れたもの

洋楽好きなOさんは、最近ハマり出したアーティストの公式サイトを見て、ヨーロッパでライブがあることを知りました。そこで有給休暇を取り、現地ライブへ行ってみようと思い立ちました。
それまでOさんは、海外アーティストが来日した際に国内ライブへ行くことは数回ありましたが、海外公演へ遠征したことは一度もありませんでした。ましてや、長年のファンでもない、最近気になるくらいのアーティストのためにわざわざ仕事を休むなんて、ちょっと後ろめたい気持ちもありました。
けれども、開催される都市は歴史と文化について関心があるところでしたし、自分へのご褒美ということにして思い切って行くことを決めました。

いざ、行くと決めたら気持ちがワクワクし始めます。ここのところ忙しく、気持ちに余裕のない暮らしをしていましたが、気持ちにメリハリが出てきました。仕事を手際よく切り上げ、帰宅後、ライブのチケットや航空券、ホテルの手配をします。渡航先の気候や社会情勢を調べ、立ち寄りたい博物館や美味しそうなレストランへのアクセスを調べます。
これまでOさんは、一人で海外旅行をしたことがありません。友達に誘われて旅行したことは数回ありますが、いつも友達が計画したプランや旅行会社のパック旅行に参加するスタイルで、一から計画したことがなかったのです。

どうしてOさんは、一人で海外旅行に行ったことがなかったのでしょうか。
それは、何もないところから自力で調べて準備することは大変なことで、自分にはムリだと思い込んでいたからでした。これまで「自分で決めて準備することは面倒くさいこと」と決めつけていたことに気づいたのです。

確かに計画することは大変でした。うまく準備ができるのか不安でしたし、わからないことだらけで時間もかかります。けれども、自分で調べることで、海外の情勢やアーティストのことをより詳しく知るきっかけになりました。そして、自分が行きたい場所や食べたいものなど、「自分がしたいこと」を明確に意識することができるようになりました。
これまで「面倒なこと」から逃れ、「ラクをする」ために人任せで便乗する人生を選択してきたことに気がついたのです。

実際に海外へ出かけてみると、現地の人たちは想像以上に親切で、言葉は通じなくてもジェスチャーでなんとかコミュニケーションを取ることができました。交通機関を間違えてしまうというちょっとしたトラブルもありましたが、自分がなんとかするしかありません。勇気を出して街の人に尋ね、予定を変更しながらも、なんとか行きたい場所へと辿り着くことができました。

こうした体験から、自分が無理だと思い込んでいたことが実はできること、目的地になんとかたどり着き、やりたいことができたときの達成感を味わうことができました。
自分で考え、行動し、時にはヘルプを求めながら初めての場所を歩いていると、「生きている」「自分の足で歩いている」という実感を味わうことができたのです。

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プロフィール

高井祐子
高井祐子

神戸心理療法センター代表。公認心理師。臨床心理士。アンガーマネジメントファシリテーター。主に認知行動療法、マインドフルネスを用いて個人心理療法をおこなう。20年のカウンセラー歴を持ち、2025年4月までに、のべ15,602名と関わる。オンラインカウンセリングでは、日本全国のみならず海外からの相談に対応、グローバルに「こころの専門家」として活動している。著書に『認知行動療法で「なりたい自分」になる』(創元社)、『「自分の感情」の整えかた・切り替えかた』(大和出版)、『ラクに生きるための「心の地図」』(ナツメ社)などがある。

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