家庭円満のためには、家庭内で自分の弱みをさらけ出すこと、相手の弱みを受け入れることが重要です。
そうした環境をつくるには、夫婦間で1on1の機会を設けること、とりわけ「お悩み相談室面談」を行うことが適しています。
多くの男性は、悩みを打ち明け、自分の弱みをさらけ出すことをあまり良いと考えていません。威厳が保てないと考えたり、悩み相談のようなことを面倒にとらえたりするのです。
しかし、実際は逆です。自分の弱みをさらけ出せたほうが尊敬を集めやすく、面倒事も解決しやすいのです。
この記事では、その理由と具体的なやり方を解説します。
そもそも、家庭内といえど、自分の悩みを打ち明け、弱みをさらけ出せる男性は、女性に比べて多くありません。
実際に「悩みは奥さんに相談しない」という意見を旦那さん側からよく聞きます。そもそも悩みを相談する習慣がないという男性は少なくないのです。
とはいえ、普段から悩みを相談することなく、それで不都合がない生活を送っているのであれば、わざわざ家庭内で悩み相談をしなくてもいいように感じます。実際、そういう関係の夫婦も少なくありません。
しかし、ここに見落としがちな問題がいくつかあります。
そうした問題の中でも一番大きなものは、悩みを打ち明け、弱みをさらけ出すのを望む女性は多い、ということです。
これは、すべての女性に言えるわけではありませんが、一般的に女性は男性よりも社会性があり、共感度が高いものです。そのため、旦那さんが悩みを話さず、弱みも見せてくれないとなると、奥さんは不安を感じ、夫婦間の溝が大きくなってしまうのです。
では、家庭内で悩みを打ち明け、弱みをさらけ出すことの利点を整理してみましょう。大きく分けて3つあります。
まず1つめは、悩みを打ち明け、弱みをさらけ出すことは、最短ルートの「自己開示」になるということです。
自己開示は、人と人との関係性をつくる基礎です。人は、自分が何者であるかを隠す相手とは仲良くなれません。以前この連載で「雑談力」について扱った際、息子の担任が自身の失敗談を話すことで子どもたちの心をつかんでいるというエピソードを紹介しましたが、弱みを打ち明けることは人の懐に入る最強の雑談力スキルと言えます。
2つめは、自分から率先して弱みを開示することで、ここではどんな欠点も許されるという「心理的安全性」があることを示すことができます。家庭内に心理的安全性があれば、家族間でのすれ違い、余計な気遣いが大きく減ります。
3つめは、悩み・弱みといったネガティブな考えを吐き出すことで、ポジティブな目標に向かいやすくなります。
人は生来、心配性な生き物なので、ネガティブな考えに支配されがちです。しかし、家庭内に悩み・弱みを気軽に吐き出すような場があると、それまであいまいだった不安が具体化されようになります。そうなると、自然と解消に向かうように意識が向くのです。