第31回 夫婦仲を良くする一番簡単な方法――自分の悩みを話すだけ
2025.12.17
「家族」というチームのつくり方
すなわちチェンナイは、単なる「安価な労働力を使う量産工場」ではなく、世界で最も要求水準の厳しい若年層市場でモデルを鍛え、その知見を他の新興国やグローバル市場へ展開する「マザー拠点」へと役割を変えつつある。
新興国市場を「安く大量に売る場所」とみなす発想は、もはや通用しなくなりつつある。国内市場の縮小に直面する日本の製造業にとって、ヤマハがインドで見せる二つの姿勢――マス(大衆)を追わずニッチの熱狂的な支持を取りにいく発想、そして最も要求の厳しい市場そのものをグローバル開発・輸出拠点として育てる発想――は、示唆に富む事例といえるだろう。もちろんヤマハのシェアは依然として小さく、ホンダやヒーロー、ロイヤルエンフィールドといった強豪との競争は今後も続く。それでも「量では敵わない市場でどう戦うか」という問いに対する一つの回答が、チェンナイから世界に発信されようとしている。
(文=BUSINESS JOURNAL編集部、協力=荻野博文/自動車アナリスト)
【主な参照データ・出典】
・First ever Yamaha YZF-R2 Makes its Global Debut in India(ヤマハ・モーター・インディア公式)
・Yamaha launches ‘Made in India’ YZF-R2(The Hans India)
・Yamaha YZF-R2 could redefine India’s 200cc Supersport segment in 2026(iamabiker)
・ヤマハ発動機のインド戦略の今(ジェトロ)
・インド二輪車市場の現状と今後の動向(前編)(ジェトロ)
・2024年6月 ヤマハ発動機インド事業説明会資料(ヤマハ発動機IR)