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本編
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「…え」
またいつの間にか眠ってしまっていた。
しかも、サトに抱かれている。
「番様ー元気になられ……竜王様!!何盛ってるんですか!?まだ子供ですよ!?」
「盛ってなどいない…ただ治癒をしていただけだ」
「治癒ってあなた治癒魔法苦手でしょう!?」
「…だから近くにいたのだろう?番であればそれでも少しずつは回復するからな」
「だったら今すぐ離してください。あなたが囲い込むおかげでこちらは色々と押しているんですからね…?」
…あの人…誰だろう。女の人…ヒラヒラの服だ。綺麗な緑色の目…キラキラしてる。
「…あら。番様。おはようございます。本日付けで番様の専属メイドとなりましたフィオナ、と言いますわ」
「…ふぃおな…さん」
「フィオナ、とお呼びください」
「ふぃおな」
「…竜王様は溜まったお仕事を片付けてくださいね?山積みになっていましたよ?」
「…リオ、フィオナと共にこの部屋にいてくれ。必ず帰ってくるからな」
「はい」
サトが出ていったあとフィオナはこう呟いていた。
「あの量を一日で終わらせるんですかねぇ…明らかに2日分はありましたけれど」
「2日分…?」
もしかして…僕が昨日ここに来たから?僕のせい?
「竜王様の仕事が滞っているのは番様のせい…などということはありませんからご安心ください。さ、朝食にいたしましょう?お着替え、お手伝いしますね」
「…自分で…できます」
「あら。…竜族の、しかも王族用の衣類となると複雑な作りが多いのですよ。番様、しばらくの間は慣れないかもしれませんがこのフィオナが手を貸すことに慣れてくださいね」
え…。着替えを…手伝って…もらう?
「いえ!!自分でできます!!」
「あらあら。ふふ、ではご自分でなさりますか?」
「はい!!」
フィオナから服を受け取り、寝間着を…脱ぎ…
「…フィオナ?」
「はい?」
あ、出て行かないんだ…。
もうそのまま着替えることにした。腕を通して…ボタンを閉じて…この紐はなんだろう?
「その紐は飾り紐ですわ。このように…」
フィオナは三本の紐をくるくるしたり、結んで花の形にした。
「胸元を飾る花となるのですわ。番様?どうしますか?このあともご自身だけでなさりますか?」
「…手伝ってください」
「ふふ。かしこまりました」
飾り紐がまだたくさんあるし…僕はもっと飾りの少ないもののがいいな。でも僕なんかがわがまま言っちゃいけないんだ。
「…番様」
「なんです…か?」
「お辛いことやご不満があれば竜王様やわたくしに言ってくださいね」
「…はい」
フィオナには…何もかも見透かされているのかもしれない。
またいつの間にか眠ってしまっていた。
しかも、サトに抱かれている。
「番様ー元気になられ……竜王様!!何盛ってるんですか!?まだ子供ですよ!?」
「盛ってなどいない…ただ治癒をしていただけだ」
「治癒ってあなた治癒魔法苦手でしょう!?」
「…だから近くにいたのだろう?番であればそれでも少しずつは回復するからな」
「だったら今すぐ離してください。あなたが囲い込むおかげでこちらは色々と押しているんですからね…?」
…あの人…誰だろう。女の人…ヒラヒラの服だ。綺麗な緑色の目…キラキラしてる。
「…あら。番様。おはようございます。本日付けで番様の専属メイドとなりましたフィオナ、と言いますわ」
「…ふぃおな…さん」
「フィオナ、とお呼びください」
「ふぃおな」
「…竜王様は溜まったお仕事を片付けてくださいね?山積みになっていましたよ?」
「…リオ、フィオナと共にこの部屋にいてくれ。必ず帰ってくるからな」
「はい」
サトが出ていったあとフィオナはこう呟いていた。
「あの量を一日で終わらせるんですかねぇ…明らかに2日分はありましたけれど」
「2日分…?」
もしかして…僕が昨日ここに来たから?僕のせい?
「竜王様の仕事が滞っているのは番様のせい…などということはありませんからご安心ください。さ、朝食にいたしましょう?お着替え、お手伝いしますね」
「…自分で…できます」
「あら。…竜族の、しかも王族用の衣類となると複雑な作りが多いのですよ。番様、しばらくの間は慣れないかもしれませんがこのフィオナが手を貸すことに慣れてくださいね」
え…。着替えを…手伝って…もらう?
「いえ!!自分でできます!!」
「あらあら。ふふ、ではご自分でなさりますか?」
「はい!!」
フィオナから服を受け取り、寝間着を…脱ぎ…
「…フィオナ?」
「はい?」
あ、出て行かないんだ…。
もうそのまま着替えることにした。腕を通して…ボタンを閉じて…この紐はなんだろう?
「その紐は飾り紐ですわ。このように…」
フィオナは三本の紐をくるくるしたり、結んで花の形にした。
「胸元を飾る花となるのですわ。番様?どうしますか?このあともご自身だけでなさりますか?」
「…手伝ってください」
「ふふ。かしこまりました」
飾り紐がまだたくさんあるし…僕はもっと飾りの少ないもののがいいな。でも僕なんかがわがまま言っちゃいけないんだ。
「…番様」
「なんです…か?」
「お辛いことやご不満があれば竜王様やわたくしに言ってくださいね」
「…はい」
フィオナには…何もかも見透かされているのかもしれない。
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