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婚約
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「そこに二人共かけなさい」
「「はい」」
なんか……二人でお父様の前にこうして座るのって子供の頃に怒られたっきりね。
「今日は、陛下から新制度の話があってね。もう可決され来月から執行される」
「法律でもかわるのです?」
「最後まで聞きなさい……メイリーン」
「はい……」
「その法律は今のこの国の現状を見ての法律改正だ。今この国は明らかに男が多くてあぶれているだろ?貴族でもだ……」
あーーーそうなのよね。女が少ないのよ……。まぁ、少ないと言ってもまだ10対1くらいだからそこまでではないけどね。
「それで、法律改正される。女性は複数人の夫を持つことを許される、最初は貴族のみで試験的に行われ、子が増えたら平民も執行される」
「一妻多夫ですか!?」
「一妻多夫か……」
「そうなる。そもそも王族は一夫多妻だろ?その逆だな…」
「「なっ!?」」
「とわいえ、俺達みたいな年齢から執行されても意味がないからな。俺たちの子供世代つまりお前達からの適用となる」
「「!?」」
「そもそも、女の子うんぬんというより、出生率が下がってるらしいからな……」
「「なるほど……」」
これって……逆ハーレムってやつよね……。
「でだ、お前達は婚約するのか?先ほど話していたろ?婚約してもいいと思うぞ、クレの父親が出てきて仮に求婚したとしてもその者とも婚姻できるからな」
「お許し貰えるのですか!!」
ガタン
アスランが身を乗り出す
「ああ、アスランは息子のような者だ。お前なら可愛いメイリーンを預けられる、といっても婿入りしてもらうがな」
「アスラン……貴方本気なの?」
「俺はずっと!!!子供の頃からメイリーンが好きなんだ!!というか愛している」
「!?」
みるみるうちに顔を赤くするメイリーンに父親のアッカムがため息をつく。
「お前はこんなに分かりやすいアスランと毎日一緒にいて今ようやくストレートに告白されて分かったのか……我が娘ながら鈍すぎるだろ」
「す、すみません……」
「メイリーン、その。返事は?」
アスランと離れるなんて想像出来ないし……そもそもアスランが他の人と結婚するのも嫌だわ。
ん?これって好きってこと??
自覚したとたんまたかあぁぁと顔が赤くなる。
「宜しくお願い致します」ぽそっ
「え!?いいのか!?やったあぁぁぁぁ」
「アスラン……良かったな。長い片思いが報われたな……」
「はい……」
「では、式は来年春だな」
今は秋よね……え!?半年後?
「早くないですか?」
「どんどん……婚約者や夫が増える可能性があるんだ、早く式はあげておくべきだ」
「なるほど……分かりました」
「ちなみに例えば夫が他に増えてもその者の姓はこちらの姓になる。だから嫡子はお前とは婚姻出来ないな」
「なるほど」
「なるほど」
「夫は、一番初めの夫を長夫と呼び、長夫が他の夫をまとめる役になるらしい……陛下が決めた事だ。まっ、沢山夫を作るのが……国への貢献だな」
「お父様……他人事だと思って!!!!!」
バン
「落ち着け……メイリーン」
「アスラン!!だって!!」
「俺も腹をくくる。本当は独り占めしたいけど、きっと他の女性の夫達も同じ気持ちだろうし……仲良くするよ」
「アスラン……」
「人間環境に慣れるものさ、それで敷地内にメイリーンの屋敷を建てるからそこで夫達と暮らすんだぞ」
「私の屋敷を建てていただけるんですか?」
「ああ、楽しみにしててくれ」
「大浴場もお願い致します!!あと図書室も!!」
「分かっている」苦笑
トントン
ガチャ
「話は終わりました?クレがさすがにメイリーンが恋しいみたいで」
「ああ、今終わった所だ。メイリーン、アスランクオーレの所にいってやれ」
「はい、失礼致しますお父様」
「失礼致します、お父上」
あら、アスランがお父様の呼び方がかわったわね。
「ああ、また後でな」
パタン
「一妻多夫かぁ~~異世界って感じよね……」ポソッ
「ん?メイリーン何か言った?」
「ううん、何も?」ニコッ
あーー、私の人生どうなるの?
「「はい」」
なんか……二人でお父様の前にこうして座るのって子供の頃に怒られたっきりね。
「今日は、陛下から新制度の話があってね。もう可決され来月から執行される」
「法律でもかわるのです?」
「最後まで聞きなさい……メイリーン」
「はい……」
「その法律は今のこの国の現状を見ての法律改正だ。今この国は明らかに男が多くてあぶれているだろ?貴族でもだ……」
あーーーそうなのよね。女が少ないのよ……。まぁ、少ないと言ってもまだ10対1くらいだからそこまでではないけどね。
「それで、法律改正される。女性は複数人の夫を持つことを許される、最初は貴族のみで試験的に行われ、子が増えたら平民も執行される」
「一妻多夫ですか!?」
「一妻多夫か……」
「そうなる。そもそも王族は一夫多妻だろ?その逆だな…」
「「なっ!?」」
「とわいえ、俺達みたいな年齢から執行されても意味がないからな。俺たちの子供世代つまりお前達からの適用となる」
「「!?」」
「そもそも、女の子うんぬんというより、出生率が下がってるらしいからな……」
「「なるほど……」」
これって……逆ハーレムってやつよね……。
「でだ、お前達は婚約するのか?先ほど話していたろ?婚約してもいいと思うぞ、クレの父親が出てきて仮に求婚したとしてもその者とも婚姻できるからな」
「お許し貰えるのですか!!」
ガタン
アスランが身を乗り出す
「ああ、アスランは息子のような者だ。お前なら可愛いメイリーンを預けられる、といっても婿入りしてもらうがな」
「アスラン……貴方本気なの?」
「俺はずっと!!!子供の頃からメイリーンが好きなんだ!!というか愛している」
「!?」
みるみるうちに顔を赤くするメイリーンに父親のアッカムがため息をつく。
「お前はこんなに分かりやすいアスランと毎日一緒にいて今ようやくストレートに告白されて分かったのか……我が娘ながら鈍すぎるだろ」
「す、すみません……」
「メイリーン、その。返事は?」
アスランと離れるなんて想像出来ないし……そもそもアスランが他の人と結婚するのも嫌だわ。
ん?これって好きってこと??
自覚したとたんまたかあぁぁと顔が赤くなる。
「宜しくお願い致します」ぽそっ
「え!?いいのか!?やったあぁぁぁぁ」
「アスラン……良かったな。長い片思いが報われたな……」
「はい……」
「では、式は来年春だな」
今は秋よね……え!?半年後?
「早くないですか?」
「どんどん……婚約者や夫が増える可能性があるんだ、早く式はあげておくべきだ」
「なるほど……分かりました」
「ちなみに例えば夫が他に増えてもその者の姓はこちらの姓になる。だから嫡子はお前とは婚姻出来ないな」
「なるほど」
「なるほど」
「夫は、一番初めの夫を長夫と呼び、長夫が他の夫をまとめる役になるらしい……陛下が決めた事だ。まっ、沢山夫を作るのが……国への貢献だな」
「お父様……他人事だと思って!!!!!」
バン
「落ち着け……メイリーン」
「アスラン!!だって!!」
「俺も腹をくくる。本当は独り占めしたいけど、きっと他の女性の夫達も同じ気持ちだろうし……仲良くするよ」
「アスラン……」
「人間環境に慣れるものさ、それで敷地内にメイリーンの屋敷を建てるからそこで夫達と暮らすんだぞ」
「私の屋敷を建てていただけるんですか?」
「ああ、楽しみにしててくれ」
「大浴場もお願い致します!!あと図書室も!!」
「分かっている」苦笑
トントン
ガチャ
「話は終わりました?クレがさすがにメイリーンが恋しいみたいで」
「ああ、今終わった所だ。メイリーン、アスランクオーレの所にいってやれ」
「はい、失礼致しますお父様」
「失礼致します、お父上」
あら、アスランがお父様の呼び方がかわったわね。
「ああ、また後でな」
パタン
「一妻多夫かぁ~~異世界って感じよね……」ポソッ
「ん?メイリーン何か言った?」
「ううん、何も?」ニコッ
あーー、私の人生どうなるの?
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