ダンジョン25階に放置された「破れない盾の台頭」

アステリオンの世界において、ダンジョンは栄光と絶望が脈打つ心臓部だ。
そこへ足を踏み入れることは多くの者の夢であり、また多くの者にとって死刑宣告でもある。

若き冒険者ヘイデン・クロスは、栄光のためではなく、愛のためにこの運命を選んだ。

彼が求めていたのは、病気の妹の薬代を払うだけのお金だけだった。

タンク――集団を守る生ける壁――という彼の役割は、決して攻撃することなく戦うことを強いるものだった。

それでもヘイデンは仲間の約束を信じていた。

ある日、ダンジョンの25階で、彼は裏切られる。

光さえ届かない深淵に置き去りにされ、死にゆく彼は、真の地獄は怪物ではなく…人の心でできていることを知った。

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