蝕の季節にふたつかげ
“蝕の季節”――空は墨を垂らしたように黒く染まり、夜になれば完全な闇の世界を「神」と呼ばれるものが闊歩する。その間、森の民はパートナーと共にヤモリの木に出来たウロで、ただひたすらときが過ぎるのを待つのだ。しかし花鼠のウバラはパートナーを見つけられずにいた。そんな中で疎遠になっていた水狼の幼馴染み・ギョクとひょんなことから再会する。ギョクはこのタイミングでパートナーに捨てられてしまい、途方に暮れていた。
パートナーがいないもの同士で急造の誓約を結び、蝕の季節を乗り切ることにしたふたりの、それなりほのぼの日常譚。
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