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極冬の国 篇
神殿に住まう愛し子の真の望み
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極冬王には三人の愛し子がいる。
元は高貴な生まれの双生の二枚翅のヒョウとセツ。それに神殿の預かり子とした拾い子のセツカ。
セツカはおなご故に、極冬王の側近くに侍ることが憚られ、王の信頼厚い神殿長に託し、そこで知識を授けさせては、教養を学ばせるに至る。
拾い子な所為で、当然に名の無いその幼な子に「セツカ」と自らが名を授けた極冬王。
そもそもこの国の絶大なる王が、身元も定かではない拾い子に、名を与えることすら稀なことであり、既に恩寵を与えたと言っても過言ではない。しかも弱った身体を助ける為とは云え、僅かではあるが、極冬王の魔力までその身に受けている拾い子。
その拾い子であるセツカが、多くを望む事は最早身に過ぎたる想い。もし身に過ぎた欲をかけば、自身を滅ぼしかねない。
それでもセツカは願ってしまうのだ。
「ああっ! あの色香漂う美しい王の側に侍り、あの逞しい胸に抱かれて眠りたい。どれ程に素晴らしいことかー!」
そう願っては止まないセツカは、欲情に囚われている。
セツカは、極冬王の色香漂う裸身を想うだけで、自然と身体が熱く火照り、己れの指を自ら隠し処へとゆっくりと差し挿れては、快楽を感じるままに弄るのである。
隠し処からは、欲情の蜜がどろりと垂れては、セツカの其処に生える柔らかな毛ごと汚し、気付けば下履きもぐっしょりと欲情の蜜で濡れている。
今だに誰にも触れられたことの無いセツカの隠し処は、既に成熟したおなごと呼べる程に潤っていると云える。
セツカの生娘である隠し処は、常に極冬王の熱く滾る楔で穿たれることを切に願い、密かに待っている。
「私の焦がれる極冬王様ー、私の此処は貴方を想うだけでこの様な蜜が溢れてしまうのです、あああっー……!」
独り呟きながら、自らを慰め恍惚とするセツカ。
簡素な私室の寝台の上では、夜着をはだけさせたセツカが、自らツンと張り出した双眸を片手で揉みしだき、もう片方の手で隠し処を激しく指で穿っては、夜毎に自慰に耽る己れに酔っているのである。
そのセツカは、いつしか隠し処を指で穿ちつことに満足を覚えるどころか、更なる快楽を求めてしまうのである。
あの日ー。
極冬王が異世界の姫を貪欲なまでに貪り、双生の二枚翅とも惜しみ無く恥態を晒し、四体で交わる淫らな饗宴を目にして以来、セツカは己れの隠し処が熱く感じては、そこからとろりと垂れる蜜に、言い様も無い昂揚感に苛まされる。
熱く火照るその身を抱き締めては、逃げ帰る様に神殿の己れの私室へと戻ったセツカ。
あの時の衝撃的な光景がまざまざと思い出される度に、セツカはそっと隠し処に手を遣り、指先を軽く中に挿れては、その中が生温かく濡れ、更にはもっと奥へと差し挿れる。そして欲情の蜜を垂らすお己れに驚くのである。
神殿内の書庫に隠される様にある男女の交わりが描かれた秘事の本を盗み見たセツカは、その行為が御子をもうける以上に、人の快楽を得る欲情故の交わりであることも知る。
情愛があろうとも無かろうとも、至高の快楽を得る為に成される男女の交わり。そこに情愛が重なれば、更には得難き崇高な交わりとなる素晴らしい行為。
成熟したセツカが真に望むのは、この身体の全てを極冬王に愛でられ、あの熱く滾る楔で、存分にセツカの生娘の証しを貫かれること。それを思い描くだけで、淫らな想いが湧き出で、清純だったセツカは、淫乱なおなごへと変わる。
セツカは不敬にもそう願い、貴人の元に嫁すのを条件に、秘めたる想いは悟らせない様に平静を装い、神殿長に「極冬王様にお会いしたいー」そう切実なまでに、度々お願いするのである。
そして暫くしたのちー、セツカの願い通りに目通りが叶い、極冬王の訪れに歓喜に湧くセツカがいるのである。
セツカの想いは、誰にも止められない。
元は高貴な生まれの双生の二枚翅のヒョウとセツ。それに神殿の預かり子とした拾い子のセツカ。
セツカはおなご故に、極冬王の側近くに侍ることが憚られ、王の信頼厚い神殿長に託し、そこで知識を授けさせては、教養を学ばせるに至る。
拾い子な所為で、当然に名の無いその幼な子に「セツカ」と自らが名を授けた極冬王。
そもそもこの国の絶大なる王が、身元も定かではない拾い子に、名を与えることすら稀なことであり、既に恩寵を与えたと言っても過言ではない。しかも弱った身体を助ける為とは云え、僅かではあるが、極冬王の魔力までその身に受けている拾い子。
その拾い子であるセツカが、多くを望む事は最早身に過ぎたる想い。もし身に過ぎた欲をかけば、自身を滅ぼしかねない。
それでもセツカは願ってしまうのだ。
「ああっ! あの色香漂う美しい王の側に侍り、あの逞しい胸に抱かれて眠りたい。どれ程に素晴らしいことかー!」
そう願っては止まないセツカは、欲情に囚われている。
セツカは、極冬王の色香漂う裸身を想うだけで、自然と身体が熱く火照り、己れの指を自ら隠し処へとゆっくりと差し挿れては、快楽を感じるままに弄るのである。
隠し処からは、欲情の蜜がどろりと垂れては、セツカの其処に生える柔らかな毛ごと汚し、気付けば下履きもぐっしょりと欲情の蜜で濡れている。
今だに誰にも触れられたことの無いセツカの隠し処は、既に成熟したおなごと呼べる程に潤っていると云える。
セツカの生娘である隠し処は、常に極冬王の熱く滾る楔で穿たれることを切に願い、密かに待っている。
「私の焦がれる極冬王様ー、私の此処は貴方を想うだけでこの様な蜜が溢れてしまうのです、あああっー……!」
独り呟きながら、自らを慰め恍惚とするセツカ。
簡素な私室の寝台の上では、夜着をはだけさせたセツカが、自らツンと張り出した双眸を片手で揉みしだき、もう片方の手で隠し処を激しく指で穿っては、夜毎に自慰に耽る己れに酔っているのである。
そのセツカは、いつしか隠し処を指で穿ちつことに満足を覚えるどころか、更なる快楽を求めてしまうのである。
あの日ー。
極冬王が異世界の姫を貪欲なまでに貪り、双生の二枚翅とも惜しみ無く恥態を晒し、四体で交わる淫らな饗宴を目にして以来、セツカは己れの隠し処が熱く感じては、そこからとろりと垂れる蜜に、言い様も無い昂揚感に苛まされる。
熱く火照るその身を抱き締めては、逃げ帰る様に神殿の己れの私室へと戻ったセツカ。
あの時の衝撃的な光景がまざまざと思い出される度に、セツカはそっと隠し処に手を遣り、指先を軽く中に挿れては、その中が生温かく濡れ、更にはもっと奥へと差し挿れる。そして欲情の蜜を垂らすお己れに驚くのである。
神殿内の書庫に隠される様にある男女の交わりが描かれた秘事の本を盗み見たセツカは、その行為が御子をもうける以上に、人の快楽を得る欲情故の交わりであることも知る。
情愛があろうとも無かろうとも、至高の快楽を得る為に成される男女の交わり。そこに情愛が重なれば、更には得難き崇高な交わりとなる素晴らしい行為。
成熟したセツカが真に望むのは、この身体の全てを極冬王に愛でられ、あの熱く滾る楔で、存分にセツカの生娘の証しを貫かれること。それを思い描くだけで、淫らな想いが湧き出で、清純だったセツカは、淫乱なおなごへと変わる。
セツカは不敬にもそう願い、貴人の元に嫁すのを条件に、秘めたる想いは悟らせない様に平静を装い、神殿長に「極冬王様にお会いしたいー」そう切実なまでに、度々お願いするのである。
そして暫くしたのちー、セツカの願い通りに目通りが叶い、極冬王の訪れに歓喜に湧くセツカがいるのである。
セツカの想いは、誰にも止められない。
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