消えるまでの1ヶ月
高校生の星月楓は不治の病で有名な病気を患わった。余命は1年ほどしかなかった。そのせいで元は明るかった楓も次第にその色を失っていった。もう誰とも関りたくないと思うようになり、病室で何もせず過ごしていた。味気ない毎日が過ぎていった。そんなある日、楓のもとに中学生の時のクラスメイトである多川悠真が来た。それほど関わりの多くない多川が何故楓の元へ来たのかはさっぱり分からなかった。多川は退屈している楓のために毎日病室へ来てくれた。しかし、人と関わらないと決めた楓は多川と距離を置く。それでも多川は楓のお見舞いにくると、楓が体感することの出来ない外の様子を明るく話してくれた。次第にそれは楓の楽しみになっていた。そんな時、医師から楓の病気が良くない方向に向かっていることを聞く。病室で安静にしていても余命は残り半年。しかしそれでは多川と会うことも喋ることも出来なくなってしまう。楓の唯一の希望はある薬だった。病気を治すのではなく、あくまで隠すための薬。その薬は自分の寿命を1ヶ月に縮めるかわりにその1ヶ月間病気の症状を無くすというものだった。
好きな人と過ごす時間を大切にするか、自分の命大切にするか。
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