育てた淫魔が俺にだけ執着してくるなんて聞いてない!
若くして美貌の天才魔術師と名高いこの俺は、気に入らない貴族をぶちのめした罪で謹慎処分になった。
名誉回復手段として与えられたのが、古代兵器である淫魔の卵。
こいつを立派に育て上げれば、今まで起こした問題は不問になるという。
しかし生まれてきたのは、大型犬みたいな懐っこい美青年。
おまけに性的な知識もほぼないときた。
俺にこいつをどうしろって言うんだよ!?
「愛しています、ご主人様」
とにかく躍起になって研究を進めるが、ちっとも上手くいかない。
こいつは淫魔の成長もそこそこに、俺の身の回りの世話ばかり上達していきやがる。
ついに匙を投げたある日、とんでもない事件が起こった。
「本当に可愛いですね」
従順だったこいつが、突然牙を剥いてきたのだ。
「僕が欲しいのは、貴方だけです」
どうしてこの俺が、出来損ない淫魔に歯が立たないんだ。
――俺はとんでもないものを育ててしまった。
◇ ◇ ◇
主人公エルディアスは間違いなくクソ男ですが、割と憎めない奴ですので、温かく見守って頂けますと幸いです。
攻めの淫魔のアルヴェルは、御主人大好き過激派となっております。
当作はいわゆる「わからせ」ものです。
とんでもない攻め受け二人の関係性の変化を楽しんで頂けましたら嬉しいです。
また、長期的なテーマとして、愛を知らない受けが、攻めに愛を「わからせ」られる、というつもりで書いております。
要するに、攻めの重すぎる愛に振り回されて困惑する受けのお話です。
色々書きましたが、深く考えず楽しんでいってくださいませ。
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