微睡む宵闇 揺蕩う薫香
――全てはここから始まった。
僕たちがこの部屋へ下り、ここに置かれていたこの銀のライターで、蝋燭に火を灯した時から……。
英国全寮制パブリックスクールを舞台に、少年マシューの挫折、転落、その魂の遍歴の告白を描く。
生来の美貌に恵まれ、常に羨望の的だった「僕」マシューは憧れの名門校に入学を果たす。
憧れと現実のギャップに失望し不本意な日々を送っていた彼を、思いがけない悲劇が襲う。
校内を牛耳る権力に翻弄され、流されるままに堕ちていくマシュー。
そんな彼を支えようと奔走するルームメイト。
恋、愛、憧れ、友情、性欲の区別もつかないまま溺れるマシューは、差し伸べられる手に気付くことは出来るのか……。
踏みにじられ、打ち砕かれた彼の心は、果たして自己の尊厳を取り戻す事が出来るのか……。
揺蕩い続けるマシューの心の旅路、どうぞ見守ってやって下さい。
僕たちがこの部屋へ下り、ここに置かれていたこの銀のライターで、蝋燭に火を灯した時から……。
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――愛おしいバカがいて、幸せだね。
>>187カフェテリア
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銀狐の尤もっともな意見に嘆息する。
最後までご高覧くださりありがとうございます。
書き終えてから時間のたっている本作ですが、こうして丁寧なご感想をいただけたことで、脱稿当時を懐かしく思い起こしました。
BL作品らしからぬメリバなラストに、読者さんの反応はけして良いものではなかったのですが、マシューの選択を「潔い決意」と捉えていただけて、報われた思いでいっぱいです。
愛おしいバカ――。
鳥の巣頭くんだけでなく、マシューも、作者にとってまさしくその通りの子でした。この子たちの世界を共有することのできた私も、幸せですね。
「胡桃」に続きこのような長編を読み切ってくださり、本当にありがとうございます。そして誤字報告、ありがとうございます!(もう、どの作品も嫌になるほど多いので、こうして教えていただけると助かります!)
>>81顔合わせ1まで
まだ途中ですが、この辺りで少し。
『胡桃……』を読んでいたことで得られるカタルシスが、すでに半端ない。また最初から読み返したくなりました(いや、今それをしたらこっちの続きを読むのが大分先になるから…)
一人称で感情移入しやすいこともあって、腹立たしいほどに(←褒め言葉です)引き込まれます。
そして、ここまででひと言。
マシュー、君は愛せるの?
自分以外の誰かを――。
おお、お読み下さっていたのですね! ありがとうございます!
胡桃のスピンオフにも拘わらず、かなり色の違う、暗い・重い・苦しいの三重苦の本作、ここまで読み進めていただけただけで感涙ものです。
マシューは自分以外の誰かを愛せるのか――。
まさにこの作品のテーマともいえるもの。
その答えに行き着けたかどうか、ラストまで残り半分、お読みいただけると幸いです。
(胡桃の読み返し…。あれ、どこで書いたっけ?と半泣きで探し読みしてる作者です。そして見つからない…)