二人のオメガの四方山話
この国のトップには、2人の異端なオメガがいる。
1人は、正妃ミシェル。愛くるしい見た目と史上最強の光魔法を誇り、政変の混乱を力強く収めた国の象徴。
もう1人は、公爵当主イルヴァン。自分を虐げた親と婚約者を返り討ちにし、隣国から王子を婿入りさせて家を奪い取った波乱の策士。
貴族たちは「次の断罪は自分か」と怯え、老害どもは彼らの不幸を願う。
そんな冷徹な「裏の支配者」と恐れられる2人だが、週に一度の密会で話していることと言えば——。
「回復ポーションの味、いちご味とかにならないもんかね」
「飲みやすかったら依存する奴が出てくるだろう」
「オクスリに依存してる奴が何か言ってる!?」
「妙な言い方をするな」
……これは、見た目だけは美しい、二人のオメガの四方山話。
===
受け同士の百合(??)が好きなので書きました。1話完結の短編集の予定です。
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