縁が結ぶ影 ~呪われた巫女と結ぶ少年~

【千年の呪いが、視える少年と命を削る巫女の運命を結び直す。】

春の夜、廃病院に響く足音――それは、千年の呪いと祈りが再び動き出す音だった。
 
 霊感を持つ高校生・櫻井悠斗は、ある晩、廃病院で霊に寄り添う少女・月瀬美琴と出会う。
 紅い霊眼を宿す彼女は、祖先が犯した禁忌に連なる血を背負い、自らを削りながら怪異と向き合っていた。
 
 風鳴トンネルに彷徨う霊、温泉郷で微笑む不思議な少女、廃工場を徘徊する怨霊――。
 二人が行く先々で出会うのは、救われずに取り残された想いたち。
 その声なき願いに触れるたび、悠斗は知っていく。自分の血筋もまた、数百年にわたる巫女たちの因縁と無関係ではないことを。
 
 美琴の過去に刻まれた傷。
 桜の木に封じられた祈り。
 そして、理不尽に命を奪われた巫女たちの悲しみが生んだ、終わらない呪い。
 
 これは、声を失った者たちの想いを繋ぎ直しながら、見えない縁に導かれていく少年と少女の物語。
 
 恐怖の先に、切なさと祈りが残る。
 現代和風ミステリーホラー。
 
 ※こちらの小説は 文芸寄りでありながら、ライトノベルの読みやすさも、意識した作品となってます。
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