異形の願い

異形の願い
いけいのねがい

シンキ——記憶もなく、過去もなく、感情もない存在。ただ一つだけ知っていること、それは「人間の願いを叶えることができる」ということ。

シンキがどこから来たのか、誰も知らない。その願いにはどんな法則があるのかも、誰も知らない。絶望した者たちはシンキのもとへ行き、心の奥底に秘めた願いを囁く。しかし、その代償は決して簡単なものではなかった。

– 命を乞う者は、自らの存在と入れ替わる運命を辿る。
– 愛を求めた者は、最愛の人が意思を失った操り人形となることを知る。
– すべてを手に入れたいと願った者は、名も姿も消え、無に帰す。

シンキは気にしない。ただ願いを叶え、代償が支払われるのを待つだけ。

しかし、数々の願いと砕け散る魂を通して、シンキは何かを学び始めた。人間とは何か、恐怖とは何か、欲望とは何か、生と死とは何かを。

それ以上に、シンキは自身について疑問を抱くようになった。

自分は何なのか?なぜ願いを叶えられるのか?そして、この願いの本当の代償とは何なのか?

そして… 他者の願いを叶えられるなら、自らの願いも叶えられるのだろうか?

『異形の願い』——それは、願いとその代償を巡る怪奇譚。そして、シンキが自らの起源を探す旅の物語である。
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