皇兄の贖罪、皇帝の切願

央華国には二人の皇子がいた。

人形のような”傀儡”の兄、翡翠の君。
自由奔放な”放蕩”の弟、蘇芳の君。

兄は、皇后の言いなり。
弟は、兵の鍛錬場か花街に入り浸り。

誰もが暗澹たる未来を想像していた。
そんなある日、二人の父である皇帝が崩御する。


────私は、弟が笑っていてくれればそれで良い。

それだけで、良かった。
なのに私は……。

そして皇兄は、贖罪に生きる。


*『皇帝の後悔、皇兄の懺悔』の皇兄、翡翠の君視点
*エブリスタでも連載しています
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