127人全員に謝らないと解けない呪いですが、口を開くと悪口しか出ません
性格の悪さで知られる公爵令嬢コルネリアは、17歳の誕生日に呪われた。
原因は、彼女を恨む127人分の怨み。
かけられたのは「思ったことを、すべて口にしてしまう呪い」。
解く方法はただひとつ、127人全員の怨みを消すこと。
期限は次の誕生日。過ぎれば呪いは一生解けず、待っているのは北の修道院。
反省など少しもしていないコルネリアは、「ただの手続き」として謝罪の旅に出る。
けれど、謝ろうと口を開けば、出てくるのは本音と悪口ばかり。
謝罪は一度も通じない。
――なのに、仕返しをされると、なぜか怨みが消えていく。
蛇のような刺繍を胸に挿して夜会に出る。鳥の巣の帽子で大通りを歩く。
屈辱のたびに呪われた口が正直すぎる嘆きを垂れ流し、それが仕返しする側を大満足させてしまう。
名簿の名がひとつずつ消えていく中、最後の一行だけが、どうしても読めない。
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