つきにむらくも

慶長から寛永、土倉と神宮寺が滅されゆく八幡と共に生きた時代。歴史の表では知ることのできない隠された物語。化野、鳴滝、統寺。それぞれの金貸し寺が朱印船時代を生き抜いてゆく。
「聚楽物語」には書かれなかった若君の母の名。お茶々の御方とは誰か。巻之下の入道、若君、墨染、十念の謎。当時の創作が作品に散りばめた記号を読み解き史実に近い答えを現代に導き出す。
大雲院が絡む浄土宗、そして法華宗と多数を占める宗派があてがわれる物語の内でなぜ禅と阿字をその人物だけにしたのか。ここに後世へ残したからくりがある。今際の際をより際立たせたのはなぜか。そこにある背景を改めて浮き彫りにしてゆく。
羽柴家の創作において最も重視すべきはその家族構成である。これは捨てるべきものは捨てることから始まる。つまり「日本史」にあるように弟と姉妹は架空として母子しか認めない。これが豊臣史観でありその他を羽柴家の人物として登場させるのは徳川史観となる。今現在ある関連の著作は全て勝者によって作られた歴史の踏襲でありこれを瓦解させたものは一つとしてない。もしこれから父母子を描く作品が著されるとすればそれはわずかに出自らしきものが確認できる太田牛一作品の赤鳥史観といえよう。
tsukinimurakumo
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