紅の罰 ~悪魔と全知、神なき罪の世界で~
【ラノベ的ファンタジー×重厚な和風近未来×文芸の筆致】
「報酬は『全知の書』? 契約してもいい。――ただし、前払いが条件だ」
地上から人類社会が滅亡して数百年。
地下で生まれ育った青年・紅(くれない)は、異世界から来た悪魔に「世界を一緒に救ってほしい」と持ちかけられる。
いわく、「異世界を襲う機械生命体の群れは、紅の世界から溢れた災厄」らしい。
現実主義者の彼は、報酬の“前払い”として、悪魔の持つあらゆる知識を記す本『ラツィエルの書』の一部譲渡を要求する。
その断片は、たしかに異常な力を秘めていた。
そこには、亡くなった姉をよみがえらせる方法も記されているようだ。
紅はわずかな全知を武器に、みずからの望みを果たせるのか。
悪魔と契約した者の未来が破滅に向かうという“相場”も知らぬまま――。
閉じた世界で紡がれる、断罪と慈愛の物語。
◆◆◆◆年内は毎日22時に更新します◆◆◆◆
「報酬は『全知の書』? 契約してもいい。――ただし、前払いが条件だ」
地上から人類社会が滅亡して数百年。
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いわく、「異世界を襲う機械生命体の群れは、紅の世界から溢れた災厄」らしい。
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その断片は、たしかに異常な力を秘めていた。
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第1章
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