怪我をした犬の獣人さんの手当てをしたら嫁フラグが立っていた。

 ここはニホンベサルチア連合国。
 といっても昔ながらの日本である。
 
 ある日、富士山の麓に空いた穴から異世界の住人が現れ、世界各地にも同様の穴が空いた事で国際問題に発展したが、首脳会議で当時の日本の首相からの、
 
『魔法で防御されたらおしまいですし戦争にもなりゃしませんよ。ミサイルとか魔物に効くかも分かりませんし、日本の象徴である富士山を焼け野原にする訳には行きません。
 まあ害意もないそうなんで、ここは1つ穏便に』
 
 というなあなあの決断が評価され、各地で連合国として異世界の住人との共存関係が築かれる事となる。
 
 希望者には異世界の方に転居も認められたが、流石に仕事も地位も貯めていた金も全て捨てるのは簡単ではないようで、まだ移住者は少ない。
 
 
 それから早3年。
 
 
 ラノベが存在する国の日本人からしてみれば、獣人や魔物と呼ばれるファンタジーが現実になって大歓迎だった者も多く、「外国人はとりあえずもてなす精神」が根強い年配勢からも、「日本人じゃない人(魔物)」という事でざっくりと理解され、概ね共存関係はどの世界よりも早く構築されていた。
 割と大雑把なゆるい国民性であるとも言える。
 
 だがベサルチアの人種(特に男性)は、一途で思い込みや独占欲が強く、思い込んだら命がけのストーカー気質な人種が多い事を、日本人はまだ気づいていない。
 
 
という前提でのタイトル通りの展開です。
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