彼の罪をかぶって三年服役した私。彼は別の女と家族写真を撮っていた
鷹野修司の罪をかぶり、三年の刑期を経て仮釈放された私は、荷物を整理する間も惜しんで白峰市の自宅へ向かった。
玄関にはピンク色の子供靴が並び、リビングには積み木や絵本が散らばっていた。私のバッグや服には子供が描いたらしい亀の落書きがあり、母が生前、私のために刺繍してくれた婚礼衣装まで、子供用のはさみで無残に切り刻まれていた。
修司に電話をかけると、彼はすぐに帰ってきた。けれど、三年ぶりに私を見た彼の顔に浮かんだのは、再会を喜ぶ表情ではなかった。
「どうして予定より早く出てきたんだよ。連絡くらいしてくれればよかったのに」
「家に知らない人がいるの。どういうこと?」
「この部屋はもう人に貸すことにしてる。荷物をまとめて出ていってくれ」
彼が私の腕を引いたとき、階段から小さな女の子が駆け下りてきた。
「パパ、お迎えに来てくれなかったじゃない!」
女の子は修司に抱きついた。その後ろから、私の淡い色のジャケットを着た若い女性が下りてくる。彼女は私を見るなり足を止めた。
「パパ、この人、誰? どうして知らない人がうちにいるの?」
女性も修司の隣に立った。
「修司、約束したよね。彼女が出てきたら、別のところに住んでもらうって。私たちと莉子の生活を乱さないって言ったでしょう?」
修司は女の子を抱いたまま、彼女の肩に手を回した。
三人の姿を見てから、私は自分の古びた上着に目を落とした。袖口の汚れは落ちず、長い間しまわれていた布地からは湿ったにおいがした。
私が三年の自由を差し出して守ったのは、彼と別の女性、そして一人の子供が暮らす生活だった。
私はもう、自分の家に帰ることさえ許されないらしい。
玄関にはピンク色の子供靴が並び、リビングには積み木や絵本が散らばっていた。私のバッグや服には子供が描いたらしい亀の落書きがあり、母が生前、私のために刺繍してくれた婚礼衣装まで、子供用のはさみで無残に切り刻まれていた。
修司に電話をかけると、彼はすぐに帰ってきた。けれど、三年ぶりに私を見た彼の顔に浮かんだのは、再会を喜ぶ表情ではなかった。
「どうして予定より早く出てきたんだよ。連絡くらいしてくれればよかったのに」
「家に知らない人がいるの。どういうこと?」
「この部屋はもう人に貸すことにしてる。荷物をまとめて出ていってくれ」
彼が私の腕を引いたとき、階段から小さな女の子が駆け下りてきた。
「パパ、お迎えに来てくれなかったじゃない!」
女の子は修司に抱きついた。その後ろから、私の淡い色のジャケットを着た若い女性が下りてくる。彼女は私を見るなり足を止めた。
「パパ、この人、誰? どうして知らない人がうちにいるの?」
女性も修司の隣に立った。
「修司、約束したよね。彼女が出てきたら、別のところに住んでもらうって。私たちと莉子の生活を乱さないって言ったでしょう?」
修司は女の子を抱いたまま、彼女の肩に手を回した。
三人の姿を見てから、私は自分の古びた上着に目を落とした。袖口の汚れは落ちず、長い間しまわれていた布地からは湿ったにおいがした。
私が三年の自由を差し出して守ったのは、彼と別の女性、そして一人の子供が暮らす生活だった。
私はもう、自分の家に帰ることさえ許されないらしい。
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