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異世界生活2か月目

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 騎士団で貰った手土産から食中毒が発生したので、エリオットは暫くの間お弁当を持っていく事になった。こっちの世界のお弁当は保冷材も効いているし、食材も日本のスーパーで買える食材が揃っていた。

 料理長から指導して貰ったお弁当をエリオットに持たせて見送りをした。

 エリオットの両親は亡くなっていて家族がいない。ステファニーが教えてくれたのだが、壮絶な争いがあってエリオット以外の家族は殺されてしまった。

 だから早く伴侶になる人が必要で、何故か私が候補に挙がっている。いつ元の世界に戻るのか分からないのに、結婚なんて出来るはずがない。
 邪魔にならずに、その時が訪れるまで静かに過ごせればいい。

 それにしても最近エッチな事をされ過ぎている気がする。異世界の触れ合いは範疇を超えている。
 今まで胸に触れられたり、彼のモノを舐めたり飲んだりしてしまった。慣れって恐ろしい。触れてしまえば下着が濡れてしまう。

 彼に教えて貰った知識で「熱を発散させないと高熱が出る」と自分に言い訳をしている。淫らな快楽にいつ溺れるのか怖くて、達するたびに罪悪感を抱いている。

 エリオットの屋敷は、最低限の人員しか配置されていない。以前よりも増やしたとメイドさんが教えてくれるが、静かで快適に過ごすことが出来る。その分、ひとりで慰めているとすぐに声に反応して部屋にやってきてしまう。

 結果、熱を発散させる役目がエリオットになってしまった。夜に部屋にやってくると、会話をしながら瞬く間に服を脱がされ、膝に乗せられる。首筋にちゅっとキスを落とされた。耳に息を吹きかけられ、指が2本も入れられて行為が始まる。声を耐えて唇を噛むと注意され、指が奥へと入り込んでくる。

 全身鏡を目の前に置かれて何処に触れているのか説明をしてくれる。両手で隠そうとしても片手で制され、手を重ねてクリトリスを弄り自慰の仕方を教えてくれる。軟膏を何度も塗られ、自分のせいで濡れているのか軟膏のせいなのか分からない。でも、私は自分で達することが出来ない。

「雪美、腰が動いているよ」

「…………っ」

 恥ずかしくて無言になってしまう。

「動いてない」

「そう、正直な方がいいと思うけれど」

 エリオットの右手の親指と人差し指に扱かれて逃げようとすると、双嘴を押され嬌声を上げて身体から力が抜ける。顔が近づいてくると舌を絡ませた大人のキスをされ、快感が深すぎて目をぎゅっと瞑る。
 早く時間が過ぎて欲しい。エリオットは一度も好きだと言ってくれない。身体目的なのか知識目当てなのか分からなくて怖い。熱を発散するとエリオットと抱きしめ合って眠る。少し心が寂しい。

 次の日、帰宅したエリオットがお土産を渡してくれた。夜に使う物だと聞いたけれど、すぐに開けてはいけない物らしい。

 おっぱいを小さくするマッサージを学んだエリオットがしてくれる。

 言葉を理解できた瞬間、彼に抱き着いた。以前、胸の大きい事が恥ずかしい事を覚えてくれていた。

「それでこの服に着替えて欲しい」

 恥ずかしがっているエリオットに目隠しをされて、着替えさせてくれる。着替え終わると目隠しを外された。全身鏡の前で、全裸になったエリオットと逆バニー姿の私がいたのだ。乳首にハートのシールが貼られ、下着は極小で少し動かすとはみ出そうになっている。手で隠そうとすると手首を掴まれて拘束された。

「写真を見た時から着せようと思っていたのですが、とてもよく似合いますね。エリオットだけのうさぎちゃんだ」

「…………ぁ、の」

 ――こんな姿にならないといけないの。やっぱりエッチな事が目的なんだ。

 エリオットと目が合って睨むとお尻に勃起した下肢が勢いよく当たる。そのせいでお尻が震え、身体に緊張が走って強張った。

「マッサージしましょうか」

「…………はい。ねえエリオット、セックス、性的行為は、子作りはしないよね?裸なのは服が汚れないようにするためだよね」

 威圧感のない菫色の瞳と目が合うとふわっと微笑んだ。いつものエリオットだ、と安心したのに。彼は一瞬で瞳孔が開き犬歯を剥き出しにして口に吸い付いてきた。あまりにも激しいキスで酸欠になりかけて足から力が抜けた。

「結婚するまで子作りはしない」

 対面抱っこをされると花蕾にエリオットの下肢の先端を当てられて、ベッドまで歩き出した。足の力が抜けると奥まで入りそうで力は入る。こんなことで処女を失うわけにはいかない。入り口に擦れて気持ちが良くて、しがみついた。骨抜きにされてしまう。

「エリオット、今日は様子が変だよ、エッチだ。やめ」

 最後まで言い終わる事も許されず、胸と胸が擦れた刺激で少しだけ達した。ベッドに仰向けにされると発情しきったエリオットは見下ろして下肢を扱き始めた。

「まだ帰りたいですか?僕じゃダメですか?異世界の物は用意出来ませんが、ちんぽならあります。雪美様の子宮口を刺激する大好きなおちんぽです」

「はぁ、な、なにをいって、セックス何てしたことないでしょう。それに子宮口って、そんな恥ずかしい事を言わないで、信じられない!んぐっぐぅ」

 完全に勃起したおちんちんが口内を満たす。舌を動かして彼のおちんちんを刺激して射精を促す。

 ――なんで好きだっていってくれないの?エリオットのモノになれって。受け身だから告白する勇気もないのに。

 口内に射精されて、咀嚼して飲み込む。こうするとエリオットが喜ぶことを分からないけれど覚えていた。見惚れているエリオットの萎えているおちんちんの先端を擦る。柔らかくて気持ちがいい。いくらでも触っていられる。左手を見ると指輪が光っている。エリオットの指輪も光っていて不思議な気持ちになった。

 ――なにこれ、玩具か何かなのかな。

「達したばかりで刺激に弱くなっているのです! 分からないと思いますが、おちんぽの勉強をしっかりしてください」

「ふぁい♡」

「マッサージしますよ。キスしましょうね」

 精子臭いのにキスするなんて。よし、ここで嫌がっているふりでもしておこうかな。

「でも、精子飲んだばかりで。エリオット嫌じゃないの?」

「今まで何回キスしたと思っているのですか。あなたの初めては全部僕が奪いましたからね。ファーストキスも処女も」

 ――今、なにを言ったのだろう。え、ファーストキスも処女も。エリオットに捧げてしまった。

 乙女ちっくな心情になりながら、下半身にエリオットの熱杭をねじ込まれて現実味が帯びてきた。処女なのにこんなにスムーズに入るわけがない。

「僕から好きだと言えない。寝ている雪美様の処女を奪っておきながら、図々しい。お帰りを待っている家族も友人も、勇者様もいるのに」

 なんでアイツの名前が出てこないといけないの!と思っていると悔しくて中がぎゅ~~っと締まってしまう。それを勘違いしたエリオットが中から抜いて胸に埋もれた。泣いてる?今まで男の人が泣いているところを見た事がない私は不覚にもときめいてしまう。

「エリオットじゃダメですか?」

 銀髪で菫色の瞳の端正な顔立ちの男が、濡れた睫毛で見上げられると破壊力が大きい。男性の免疫力が著しく低い私がこんなのに勝てるわけがない。さっきから情報量が多すぎて処理しきれない。

 再び立ち上がった下肢をハメると最初は苦戦したが、先端が入ると奥に導かれるようにすんなり入っていく。奥まで入って深く息を吸うとエリオットは答えを求めている。ソワソワして返事を期待している。


「絶対に好きって言わない」


 これくらい言ったっていいじゃない。どうやったか知らないけれど、処女は勝手に奪われて一緒に住むことになってエッチな事をされている。
 こんなこと・・・・・好きな人にされて喜ばない女の子がいないはずがない。身体目的でエッチな調教をされて、精子だって美味しいと覚えさせられて、好きか嫌いかの判断を人任せってどうかしている。これだけのことをするなら、こっちの気持ちを無視して妊娠くらいさせなさいよ。パパになりたいんでしょう。情けない。3年経っても帰さない癖に。今までやった事をみんなの前で話して女の子に嫌われればいいのに、エリオットが人気があるせいで浮気も疑ってしまうじゃない。

「雪美っ…………♡僕は貴方しかいません。他の女なんてどうでもいいです」

 他の女がどうでもいいと発言するエリオットの言葉に少し達したけれど、バレないように我慢する。

「胸目当ての癖に」

「大きな胸が好きな情けない犬です…………ワン♡」

 眉を下げた大型犬のようにエリオットが見えてしまう。姉の希望で飼ってきた癖に世話をしないラブラドルレトリバーを思い出す。

「向こうの世界に飼い犬がいて、それが帰りたい理由だったの。寂しいよ、エリオット」

「犬くらいなら連れて来てもいいですよ」

「日頃向こうの世界と繋がっているみたいな言い方だね、でもエリオットじゃないと出来ないことだね」

 最奥で熱を吐き出すと腰を動かしながら2回戦目のために彼は準備している。一旦抜いて俯せになると、ずぼっっとハメこまれると私は掠れきった声で「愛してる」と口に出ていた。動きが止まると彼は覆いかぶさった。

「顔を見ておっしゃってください。その言葉をエリオットは待ちわびていたのです」

 逞しい肉体に責められて、変な服を着せられて。異世界でセックスしちゃって、ちんちんに負けちゃった。だって意識したら気持ちよさで頭おかしくなりそうだったんだもん。一突きされるたびに達するなんて相性が良すぎる。意識が飛びそうになった時、エリオットは質問をしてきた。

「雪美様、妹君はいらっしゃいますか?」

「ぃ、いもうと?」

 声が裏返り身体が強張るほど何かを思い出しそうなのに思い出せない。何かがちらついてくるのに完全に思い出せなくて、息が苦しくなってくる。もしかして死んじゃうの?

「ん゛ぁぁああ」

「凄い締め付けだ、あ、ダメです、達してしまいます」

「一人で達したら許さない、エリオット、愛してるって言いなさい、好きなのは私と妹どっちなの!!」

 エリオットの菫色の瞳と目が合って、この時意識して初めて目があったんだと気がついてしまった。

「勿論、雪美様です。僕の人生捧げます」

「う、嬉しい。エリオット、私もエリオットに人生捧げる、愛してる」

「「~~~♡」」

 お互いにやけた変な顔をしていた。

 この後、気持ちが通じ合った私たちは意識がなくなるまでエッチをしていた。お互い何処が好きなのか、きちんと気持ちを伝えあって結ばれた。

 眠っているエリオットの胸に耳を当て瞼を閉じた。
 心音が心地が良くて、この世界でひとりぼっちじゃないとこの時初めて安心した。
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