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異世界に来てから初めての冬
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雪が降り積もる前に2人は買い出しに市場に向かった。リリアンに質問したいことがあったので、アレンと別行動をとることにした。リリアンは質問されたことを異国の人間の香織に説明する。文字が読むことを勉強していてもきちんと読めないので口で教えてもらった方が早い。
リリアンは困ったことがあったら、手紙を書いてと言っていたが手紙を出せる場所が近くにないことを思い出して、伝書鳩を教えてくれた。
うちに来たら食べられるというとそうかと返事された。
雪が積もっても家畜は食べ物を食べる、業者がやってきて家畜の餌を置いて行く。アレンのように軽々と持つことが出来ないが、カオリも手伝って納屋に運ぶ。
すっかり、この異国に馴染んでしまった。
窓を見ると雪が降り積もりはじめていた。はじめて見る異国の雪は向こうの世界と同じだった。家の中は暖炉の火で温められて温かい。火を見ているとアレンが肩を抱き寄せて口づけをしてきた。否定せずに受け入れるとアレンは優しく抱きしめる。香織は思い出していた。リリアンに言われていたことを実践するなら今しかない。
「角ウサギが」
リリアンに教えてもらった言葉を最初から間違えてこれ以上言わないようにした。疑問を抱いた顔をしたアレンが小さな声になっていく香織の声を聞こうと口に耳を近づける。
「私の心の角ウサギのしっぽの数がたくさんたくさん生えているんです。」
香織はこの言葉を聞いたとき意味が分からなかった。ウサギが尻尾がたくさん生える?異国の言葉の意味が理解できずに聞き返す。角ウサギのオスで尻尾の数が多ければ多いほど子供を孕ませてきた証拠だ。角ウサギの中で性欲が強いので交尾をしたいという隠語と教えられた。
アレンは嬉しそうに顔を寄せるとお姫様抱っこをして寝室に向かう。
衣服を脱がされて丸裸にされて香織はアレンの前で組み伏せられていた。
寝台の上で強引に口内を貪られるようにキスされている。快楽の波に溺れそうになる度に夫のことを思い出す。
(ここで気持ちよくなってはいけない、私の身体は気持ちよくない。アレンを気持ちよくさせることに集中しないと)
ベットのシーツをきつく握ってキスだけで、気持ちよくなって早く終わるように舌を絡ませる。舌に力が入っていない柔らかく何度でもしたくなる口づけだった。真似をしてみると抱き寄せられ、唇にキスされる。
「カオリ、キス上手いね」
「真似しただけよ。アレンが上手だから」
優しく笑いかけられてアイスブルーの瞳と目が合って恥ずかしくて目を背けてしまう。今ここで否定しないと孕ませられると、脳内で何度も警戒している。夫を裏切る気持ちで胸が痛くなる。避妊の文化がないこの世界で、中に出されたら妊娠してしまう。
それでいい。
アレンに愛されたい。
「カオリの夫は俺がなるよ。カオリは俺の妻になるんだ」
アレンの大きくなった熱杭は香織の秘花に触れ、そのまま押し込まれていく。はじめてじゃないのに、閉じられている膣内を無理やりこじ開けるように開かれていく。愛蜜が奥から湧き出て止まらないので、痛みはあまりない。
女の部分が嬉しくて泣いている、最後までしてくれるんじゃないかと期待している。
「カオリの中、凄く気持ちいいよ。本当に夫がいたのか?処女を抱いているようだ。あまり抱かれてないだろう?」
複雑な気持ちでアレンの声を聞いている。
「抱かれていた、と思う」
返事を曖昧にするとアレンは苦しい胸の内を晒すような声で聞いた
「カオリは初めて?全然奥に入らない」
クリトリスを弄られながら挿入を繰り返され、何か納得したようにアレンはほくそ笑む。バカにされた気分になり、香織は嫌な気持ちになった。アレンは香織を見て、嬉しそうに喉を震わせる。
「赤ちゃん作る交尾をしてなかったんだね。子宮の位置が低すぎる。カオリの旦那さんは最後まで挿入をしてぴったり当ててたのかな」
急に真面目な話をし始めて、香織は頭が急に冷えていく。交尾、今している事は子作りなのかと。
「子供の作り方教えてあげるよ。話を聞いたら、カオリの世界では実践で教えてくれないんだろ?」
「いまのは違うの?」
息を整えながら、香織は膣の中からアレンの熱棒が抜けるのを感じていた。声を出さずに、完全に抜けきるまで意識を集中する。下半身を見て、先端がもう少しで抜けるところを確認した。太ももを広げられてアレンの顔が近づいて、キスをしながら一気にはめられる。腰の動きに快楽の声を出して、拙い舌の動きになってしまった。
「ひんっ、や、おく、しゅごい」
顔の脇に両手をついて口づけされた。アレンは激しく腰を打ち付け、カオリは慣れない快感に嘆き声をあげている。子宮口に何度も擦られて、アレンの先をぎゅううっと締め付けて口づけをする。孕ませられると警戒して腰が引いてしまったが、アレンは片手で引き寄せる。
粘膜の当たる音と肌と肌がぶつかり合う音を響かせて動きを激しくした。
「カオリ、好きだ、愛している。ずっと好きだ」
「アレン、わたしもすき、アレンの赤ちゃんが欲しい、おくにだして」
アレンは香織の中に精を吐き出すため、激しく音を立てて寝台をギシギシ壊れるくらい激しく腰を動かす。香織は顔を歪めて泣きながら、気持ちがいいと叫んでいる。アレンは煽られて、限界を迎えると子宮口にぴったり当てて射精した。
「ぁああ、気持ちいい、中出し気持ちいよおおお」
香織が足を組んでアレンを抱きしめて離さない。アレンの顔に両手を添えるとそれまで我慢していた、欲望をアレンにぶつける。舌と舌を絡ませた最初の遠慮しがちなキスではない。子作りをするものの、本能的に相手の全てを受け入れる濃厚なキス。
♢
アレンは隙あらば香織と交尾をした。一日にやることがあるのに、これまで我慢していた分欲望をぶつけるように中にたっぷり出す。
今日は首輪を取って無防備な状態の香織がアレンの前にいた。アレンは今まで見た中で一番興奮していて隠している。最初に交尾をしたときにして欲しいと言ってもアレンがしてくれなかった。
アレンが買ってくれた鏡台が届いてようやく観念してつけてくれる。首の後ろにある噛み後は本物の番だと消えないので慎重に噛んだ方がいいとリリアンが説明してくれた。
本物の番の痕、一生消えない痕として残る
異世界にいた香織が次元を超えてアレンと出会って、故郷を捨ててでも手に入れたかったもの。この世界の人は首に噛み痕があることを見せることが高価なネックレスをつけることよりも美しいとされている。たまに番がいるのに噛んでくる人がいるのに噛んでくる人がいるので首輪で隠す人もいる。
「カオリ、噛むぞ」
「アレンから見ても見惚れるほどかっこよく噛んでね。他人が噛み痕をみて、襲ったら殺されると思えるくらいの凄い噛み痕つけてくださいね」
「ああ」
短く返事をしてアレンは首に噛みついた。白いうなじに赤い血が滲んでいく。不思議と痛みがなく、麻薬を打たれたように脳内が幸福に満たされる。永遠を感じる時間だった。
夫とした結婚式に感じたキスのようだなと。それ以上に幸せだなと香織は思った。
「終わったよ、カオリ」
噛み痕を手鏡と鏡台で確認して、アレンに笑いかける。アレンは寝台に香織を連れて行き、ずっと抱いていた。全身にキスをして愛おしそうに何も言わず、ただ抱きしめた。
♢
しばらく生理が来ていない交尾をして半年。
異世界に来て1年。
庭に植えられている木は桜の花に似た蕾が芽生えている。花が咲いたとき、どんな色なんだろう。
「カオリ、病院に行かないか?子供が出来たから」
真剣な顔でアレンが言うので、香織はアレンを伴侶として選んで良かったと思った。頷くとアレンは最初に出会ったように目を細めて笑いかけてくれた。
病院の帰り、久しぶりに市場に行くと雪は片付けられていて普通に歩けるようになっていた。リリアンがお店にいたので、近づくとリリアンのお腹が大きくなっていた。
妊娠できる人間はどの人もお腹が大きくなっている。首に噛み痕をつけて首輪をしていない。
「カーリー、あなたも妊娠したの?」
「ええ、私の心の角ウサギの尻尾がたくさん生えたから」
リリアンは嬉しそうに泣きながら声を出した。良かった良かったと香織を抱きしめる。リリアンは左手を見ると指差した。
「指輪は病院に寄付したの、もう私にはいらないから」
「あんな高そうなもの、子供たちのために取っておけばいいのに」
純金で出来た指輪はこの世界でも高価なもので、王族と上位貴族しか持っていないと言われた。寺院は寄付で成り立っている。香織は当たり前のように検査していたが、未婚者や強姦された者たちが病院に行くと料金を取られてお金がないから検査も受けることが出来ないとリリアンから聞いていた。
「私はアレンに出会えて幸せだから。それに寄付したら、何に使えばいいか聞かれて浮浪者や未婚者が来ても追い出さずに病院で気軽に診察してほしいようにして欲しいと言ったわ。」
「カーリーは自分だけの幸せを考えてないのね。きっとカーリーの元に何倍にもなって幸福がやってくるわ」
リリアンは持って行ってと家で出来た味の薄いソーセージをくれた。異世界の血の入ったソーセージは子供が元気に育つために必要な物で、カオリのために味を変えたらしい。
数日後、リリアンは噂で病院に寄付されたのが金の指輪と大きなダイヤモンドのピアスということを知って驚いた。オークションで競りが行われるので、一度見ることが出来たのだがカット技術がこちらの世界にない物なので貴族や王族の子供や伴侶が欲しいので高額で落札された。落札されたお金で病院は20年以上無料で診察しても困らないくらいの金額だった。
リリアンは友人が寄付した人なんだと嬉しく思った。この国のことを考えている優しい友人カーリー。
「アレン、いい人を伴侶に出会えて良かったね。10年待っただけあるよ」
香織に一生教えることのない、異世界に番がいた友人アレンの秘密。
異世界の香織はいつ出産するのだろう。次に会える時を楽しみにして、リリアンは店の前で椅子に腰かけている。
リリアンは困ったことがあったら、手紙を書いてと言っていたが手紙を出せる場所が近くにないことを思い出して、伝書鳩を教えてくれた。
うちに来たら食べられるというとそうかと返事された。
雪が積もっても家畜は食べ物を食べる、業者がやってきて家畜の餌を置いて行く。アレンのように軽々と持つことが出来ないが、カオリも手伝って納屋に運ぶ。
すっかり、この異国に馴染んでしまった。
窓を見ると雪が降り積もりはじめていた。はじめて見る異国の雪は向こうの世界と同じだった。家の中は暖炉の火で温められて温かい。火を見ているとアレンが肩を抱き寄せて口づけをしてきた。否定せずに受け入れるとアレンは優しく抱きしめる。香織は思い出していた。リリアンに言われていたことを実践するなら今しかない。
「角ウサギが」
リリアンに教えてもらった言葉を最初から間違えてこれ以上言わないようにした。疑問を抱いた顔をしたアレンが小さな声になっていく香織の声を聞こうと口に耳を近づける。
「私の心の角ウサギのしっぽの数がたくさんたくさん生えているんです。」
香織はこの言葉を聞いたとき意味が分からなかった。ウサギが尻尾がたくさん生える?異国の言葉の意味が理解できずに聞き返す。角ウサギのオスで尻尾の数が多ければ多いほど子供を孕ませてきた証拠だ。角ウサギの中で性欲が強いので交尾をしたいという隠語と教えられた。
アレンは嬉しそうに顔を寄せるとお姫様抱っこをして寝室に向かう。
衣服を脱がされて丸裸にされて香織はアレンの前で組み伏せられていた。
寝台の上で強引に口内を貪られるようにキスされている。快楽の波に溺れそうになる度に夫のことを思い出す。
(ここで気持ちよくなってはいけない、私の身体は気持ちよくない。アレンを気持ちよくさせることに集中しないと)
ベットのシーツをきつく握ってキスだけで、気持ちよくなって早く終わるように舌を絡ませる。舌に力が入っていない柔らかく何度でもしたくなる口づけだった。真似をしてみると抱き寄せられ、唇にキスされる。
「カオリ、キス上手いね」
「真似しただけよ。アレンが上手だから」
優しく笑いかけられてアイスブルーの瞳と目が合って恥ずかしくて目を背けてしまう。今ここで否定しないと孕ませられると、脳内で何度も警戒している。夫を裏切る気持ちで胸が痛くなる。避妊の文化がないこの世界で、中に出されたら妊娠してしまう。
それでいい。
アレンに愛されたい。
「カオリの夫は俺がなるよ。カオリは俺の妻になるんだ」
アレンの大きくなった熱杭は香織の秘花に触れ、そのまま押し込まれていく。はじめてじゃないのに、閉じられている膣内を無理やりこじ開けるように開かれていく。愛蜜が奥から湧き出て止まらないので、痛みはあまりない。
女の部分が嬉しくて泣いている、最後までしてくれるんじゃないかと期待している。
「カオリの中、凄く気持ちいいよ。本当に夫がいたのか?処女を抱いているようだ。あまり抱かれてないだろう?」
複雑な気持ちでアレンの声を聞いている。
「抱かれていた、と思う」
返事を曖昧にするとアレンは苦しい胸の内を晒すような声で聞いた
「カオリは初めて?全然奥に入らない」
クリトリスを弄られながら挿入を繰り返され、何か納得したようにアレンはほくそ笑む。バカにされた気分になり、香織は嫌な気持ちになった。アレンは香織を見て、嬉しそうに喉を震わせる。
「赤ちゃん作る交尾をしてなかったんだね。子宮の位置が低すぎる。カオリの旦那さんは最後まで挿入をしてぴったり当ててたのかな」
急に真面目な話をし始めて、香織は頭が急に冷えていく。交尾、今している事は子作りなのかと。
「子供の作り方教えてあげるよ。話を聞いたら、カオリの世界では実践で教えてくれないんだろ?」
「いまのは違うの?」
息を整えながら、香織は膣の中からアレンの熱棒が抜けるのを感じていた。声を出さずに、完全に抜けきるまで意識を集中する。下半身を見て、先端がもう少しで抜けるところを確認した。太ももを広げられてアレンの顔が近づいて、キスをしながら一気にはめられる。腰の動きに快楽の声を出して、拙い舌の動きになってしまった。
「ひんっ、や、おく、しゅごい」
顔の脇に両手をついて口づけされた。アレンは激しく腰を打ち付け、カオリは慣れない快感に嘆き声をあげている。子宮口に何度も擦られて、アレンの先をぎゅううっと締め付けて口づけをする。孕ませられると警戒して腰が引いてしまったが、アレンは片手で引き寄せる。
粘膜の当たる音と肌と肌がぶつかり合う音を響かせて動きを激しくした。
「カオリ、好きだ、愛している。ずっと好きだ」
「アレン、わたしもすき、アレンの赤ちゃんが欲しい、おくにだして」
アレンは香織の中に精を吐き出すため、激しく音を立てて寝台をギシギシ壊れるくらい激しく腰を動かす。香織は顔を歪めて泣きながら、気持ちがいいと叫んでいる。アレンは煽られて、限界を迎えると子宮口にぴったり当てて射精した。
「ぁああ、気持ちいい、中出し気持ちいよおおお」
香織が足を組んでアレンを抱きしめて離さない。アレンの顔に両手を添えるとそれまで我慢していた、欲望をアレンにぶつける。舌と舌を絡ませた最初の遠慮しがちなキスではない。子作りをするものの、本能的に相手の全てを受け入れる濃厚なキス。
♢
アレンは隙あらば香織と交尾をした。一日にやることがあるのに、これまで我慢していた分欲望をぶつけるように中にたっぷり出す。
今日は首輪を取って無防備な状態の香織がアレンの前にいた。アレンは今まで見た中で一番興奮していて隠している。最初に交尾をしたときにして欲しいと言ってもアレンがしてくれなかった。
アレンが買ってくれた鏡台が届いてようやく観念してつけてくれる。首の後ろにある噛み後は本物の番だと消えないので慎重に噛んだ方がいいとリリアンが説明してくれた。
本物の番の痕、一生消えない痕として残る
異世界にいた香織が次元を超えてアレンと出会って、故郷を捨ててでも手に入れたかったもの。この世界の人は首に噛み痕があることを見せることが高価なネックレスをつけることよりも美しいとされている。たまに番がいるのに噛んでくる人がいるのに噛んでくる人がいるので首輪で隠す人もいる。
「カオリ、噛むぞ」
「アレンから見ても見惚れるほどかっこよく噛んでね。他人が噛み痕をみて、襲ったら殺されると思えるくらいの凄い噛み痕つけてくださいね」
「ああ」
短く返事をしてアレンは首に噛みついた。白いうなじに赤い血が滲んでいく。不思議と痛みがなく、麻薬を打たれたように脳内が幸福に満たされる。永遠を感じる時間だった。
夫とした結婚式に感じたキスのようだなと。それ以上に幸せだなと香織は思った。
「終わったよ、カオリ」
噛み痕を手鏡と鏡台で確認して、アレンに笑いかける。アレンは寝台に香織を連れて行き、ずっと抱いていた。全身にキスをして愛おしそうに何も言わず、ただ抱きしめた。
♢
しばらく生理が来ていない交尾をして半年。
異世界に来て1年。
庭に植えられている木は桜の花に似た蕾が芽生えている。花が咲いたとき、どんな色なんだろう。
「カオリ、病院に行かないか?子供が出来たから」
真剣な顔でアレンが言うので、香織はアレンを伴侶として選んで良かったと思った。頷くとアレンは最初に出会ったように目を細めて笑いかけてくれた。
病院の帰り、久しぶりに市場に行くと雪は片付けられていて普通に歩けるようになっていた。リリアンがお店にいたので、近づくとリリアンのお腹が大きくなっていた。
妊娠できる人間はどの人もお腹が大きくなっている。首に噛み痕をつけて首輪をしていない。
「カーリー、あなたも妊娠したの?」
「ええ、私の心の角ウサギの尻尾がたくさん生えたから」
リリアンは嬉しそうに泣きながら声を出した。良かった良かったと香織を抱きしめる。リリアンは左手を見ると指差した。
「指輪は病院に寄付したの、もう私にはいらないから」
「あんな高そうなもの、子供たちのために取っておけばいいのに」
純金で出来た指輪はこの世界でも高価なもので、王族と上位貴族しか持っていないと言われた。寺院は寄付で成り立っている。香織は当たり前のように検査していたが、未婚者や強姦された者たちが病院に行くと料金を取られてお金がないから検査も受けることが出来ないとリリアンから聞いていた。
「私はアレンに出会えて幸せだから。それに寄付したら、何に使えばいいか聞かれて浮浪者や未婚者が来ても追い出さずに病院で気軽に診察してほしいようにして欲しいと言ったわ。」
「カーリーは自分だけの幸せを考えてないのね。きっとカーリーの元に何倍にもなって幸福がやってくるわ」
リリアンは持って行ってと家で出来た味の薄いソーセージをくれた。異世界の血の入ったソーセージは子供が元気に育つために必要な物で、カオリのために味を変えたらしい。
数日後、リリアンは噂で病院に寄付されたのが金の指輪と大きなダイヤモンドのピアスということを知って驚いた。オークションで競りが行われるので、一度見ることが出来たのだがカット技術がこちらの世界にない物なので貴族や王族の子供や伴侶が欲しいので高額で落札された。落札されたお金で病院は20年以上無料で診察しても困らないくらいの金額だった。
リリアンは友人が寄付した人なんだと嬉しく思った。この国のことを考えている優しい友人カーリー。
「アレン、いい人を伴侶に出会えて良かったね。10年待っただけあるよ」
香織に一生教えることのない、異世界に番がいた友人アレンの秘密。
異世界の香織はいつ出産するのだろう。次に会える時を楽しみにして、リリアンは店の前で椅子に腰かけている。
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