理不尽な婚約破棄をされましたが、おかげで素敵な人と『女狐狩り』をすることになりました。

「お前とは婚約破棄をする。相変わらず可愛げのない女だな。俺には真実愛する相手が見つかった。もはやお前のような女の相手など出来ない」

学園の食堂で前触れもなく婚約破棄されたエミリーは、目の前が真っ暗になる思いだった。

いくら私が気に入らなくても、こんな公衆の面前で言う事ではないでしょう。

遠回しにそういって、別室での話し合いをしようとするが、婚約者のダン・ピュール男爵令息には通じない。

困り果てたエミリーを通りすがりの男子生徒が助けてくれた。

お礼を言い、名前を聞いても。

「礼には及ばない。大したことはしてないしな」

と言って去ってしまった先輩の事が、エミリーの心に残った。

そんな彼との再会は、意外なところで叶うのだった。
厄介ごとを携えて。
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