【完結】 気持ちのままに「面倒ですよね貴方が。」と言ったらパーティが静まり返りました。婚約破棄まっしぐらですね。やった！

確信

「まったく。何故俺が出迎えなしにこんなところへ？」


10歳の王子が煩い。
私の弟くらいの年代には交流がないみたい。


もっと幼い子達とは縁がないか。鬱陶しそうな態度。
大人達は王子への挨拶と…

「お似合いね」
「可愛らしいカップルだわ。」


社交辞令よ、知ってる。
こうやって、友人扱いするのよ。

男女なら、婚約の話も…

そう気づいて探した先。両親のところに、王妃様。
あー。くっつけるの？仲睦まじいって。

仕組まれてる。こういうのが貴族社会よね？子供に容赦ない。
この王子にはもう言い渡されているのかも。


私、王子とか王妃教育とか興味ないの。
「面倒ですよね、貴方が。」


声が通り、皆んな絶句。

さっきまでの口の軽さはどこに行ったのかしら～？


これで婚約の話はなし！


婚約破棄は婚約したから、破棄？
じゃあこの状況は


(振った男に興味はないわ！)


「大人の女な私とは釣り合わないようね？

イイ男になって出直してきなさいよ」


小声で言って、両親の元へ逃げた。





そして5年後、王子に求婚されるってどうしようかな。