2人のクジラと小さな魚
パステルの海の底に、一本の瓶が落ちていました。瓶の中では、小さな魚ヴァヒネが淡い光を受けて、ゆっくりと泳いでいます。ある日、左右から大きな影が近づいてきました。薄い紫のクジラ、テレヴァ。淡い青のクジラ、ヒナノ。二頭は瓶のそばで動きを止め、静かにヴァヒネを見守ります。ヴァヒネは驚くこともなく、自分の小さな世界をくるりと回りました。クジラたちは急かすようなことはせず、ただ海の流れに合わせて漂います。やがてヴァヒネは瓶の口から外へ出て、三匹は同じ方向へ泳ぎ出しました。海底の景色はほとんど変わらないままですが、そこに生まれた小さなつながりだけが、静かに光りました。
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