婚約破棄された悪役令嬢は辺境で静かに暮らしたい。今さら後悔されても知りません
「リリアーナ・エヴァレット! 貴様との婚約を破棄する!」
王城の大夜会。身に覚えのない罪を突きつけられ、王太子レオンから「悪役令嬢」として断罪された公爵令嬢リリアーナ。さらに、最悪の左遷先と呼ばれる北辺のフェルド領への追放を言い渡されてしまう。
悲劇のヒロインとして泣き崩れるかと思いきや、リリアーナの心境は違った。
(やった……! やっと、あの書類仕事から解放されるんだわ……!)
実は彼女、王太子の度重なる外交・財政のミスを裏で全てワンオペで尻拭いしていた、超有能な令嬢だったのだ。
「どうぞ、お好きなだけお幸せに」
満面の笑みを必死に堪え、完璧な一礼で王都を去るリリアーナ。
過酷な辺境へ向かったはずの彼女を待っていたのは、冷酷と噂される「戦場の英雄」アレクシス・ヴァルハルト公爵。
初対面で「3日間の労働禁止と部屋への隔離」を冷たく命じられるが、案内されたのは領内で一番暖かく、最高級の寝具が揃った極上の部屋で――?
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