妹に婚約者を譲ったら、なぜか王太子殿下に求婚されました
「お姉様、ごめんなさい。でも、私……どうしてもお義兄様になるはずだった方を愛してしまったの」
妹のセシリアは、潤んだ瞳でそう言った。
大粒の涙をこぼしながら、胸元で両手を握りしめる姿は、まるで悲劇のヒロインそのもの。
そして、その隣に立つ私の婚約者、アレクシス・フォン・グランツ伯爵令息は、困ったように眉を寄せた。
妹のセシリアは、潤んだ瞳でそう言った。
大粒の涙をこぼしながら、胸元で両手を握りしめる姿は、まるで悲劇のヒロインそのもの。
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