神籬の剣〜かむろぎのつるぎ〜
真田亮、十五歳。いじめで不登校になり、通信制高校に通う日々。唯一の居場所は、雑木林の奥でひっそりと守り続けている小さな祠だった。
ある夕暮れ、祠の裏に黒い亀裂が走る。異形の化物が這い出てきたその瞬間、銀色の光とともに一人の少女が現れた。腰まで届く銀髪、紅い瞳、不敵な笑み——火之銀姫・ギン。四百年の眠りから目覚めた神は、亮に告げる。「おぬしは真田幸村の子孫じゃ。妾の神籬となれ」
神社は異界との門。日本列島の地脈に無数に開くその門から、光を失い滅びゆく冥界の軍勢が押し寄せてくる。亮は「灼銀」の異能に目覚め、風を操る剣士・奏、雷の拳を持つ大和、結界の巫女・結月、影を渡る忍、氷の凜——六人の仲間とともに戦いに身を投じる。
だが冥界にも事情があった。飢えた民を救うための侵攻。穏健派との出会い。そして冥王の心を蝕む「虚無の意志」の存在。亮は問う——敵を倒すだけが、本当の強さなのか。
弱さを力に変える少年が、恋と友情と喪失を抱えながら、二つの世界の未来を繋ぐ。神と人、人間と冥族。すべての境界を越えていく、新時代の和風バトルファンタジー。
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