『君を救う代償は、僕の初恋でした。』~75歳の外科医が挑む、最初で最後のタイムリープ手術~

恋敵は57年前の自分。彼女を救い一人になる未来を選んだ僕の最後の贈り物

「神の手(ゴッドハンド)」と呼ばれた外科医・神永京介は、75歳でその生涯を閉じた。
胸に残る後悔はただ一つ。高校時代、難病で亡くなった初恋の少女・ハルカを救えなかったこと。

しかし、次に目覚めた時、世界は一変していた。
舞台は57年前。彼は全盛期の技術を持つ「外科部長」として、当時のハルカと再会を果たす。

「これなら、彼女を救える」

歓喜も束の間、残酷な現実に直面する。
病床の彼女が愛おしそうに見つめる相手は、当時高校生の「過去の自分」だった。

彼女を救えば、彼女は「若い自分」と結ばれ、幸せになる。
そこに、今の自分(老医師)の居場所はない。

湧き上がるのは、過去の自分への強烈な嫉妬と、医師としての矜持。

「君を救うことは、僕が君を諦めることだ」

聖夜、男はメスを握る。
これは、一人の医師が人生を懸けて挑む、最初で最後のタイムリープ手術。
そして、世界で一番切ない失恋の物語。
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