【完結】「一」と「ニ」 (『正』続編1)
【注意】
本作は、『正』の続編です。黄視点になります。
本編を読了後に、ご覧ください。
【あらすじ】
台湾・花蓮の小さな食堂で出会った台湾人の黄志偉(ホアン ジーウェイ)と、日本人投資家の鹿畑倞児(かばた りょうじ)。
旅行者だった鹿畑は、台湾華語も分からず戸惑いながらも、黄と過ごすうちに少しずつ心を開いていく。しかし二人には、それぞれ忘れられない過去があった。鹿畑は亡くなった想い人への喪失を抱え、黄もまた、日本人の元婚約者との別れを引きずっていた。
互いの中に失った誰かの面影を見ながら惹かれ合った二人は、想いを伝えられないまま別れることになる。
それから、約一年後――
夜市の灯り、湯気の立つ食堂、台湾の日常の風景の中で紡がれる、大人同士の静かな恋。
これは、誰かの代わりではなく、たった一人の相手として向き合うまでの物語。
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台北の小さな食堂で、日本人の男・鹿畑倞児(かばたりょうじ)はひとりの台湾人と出会う。
無骨で無愛想、それでいてさりげなく手を差し伸べてくる男——黄志偉(ホァン・ジーウェイ)。
言葉も文化も違うはずなのに、朝の食堂や夜市で顔を合わせ、食事をともにするうちに、ふたりの距離は静かに縮まっていく。
だが鹿畑は、拭いきれない喪失を抱えていた。
過去に、触れられないまま失った誰かの記憶。
黄はその代わりにはならない。
それでも、なぜか惹かれてしまう。
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