勇者がありふれた世界で初代勇者はそれでも最強
かつて世界を救った、たった一人の勇者がいた。
――それが、初代勇者リオンである。
魔王を討ち、役目を終えた彼は、表舞台から姿を消した。
やがて時代は流れ、世界は変わった。
今や勇者は“量産”される存在。
異世界召喚と勇者システムによって、次々と新たな勇者が現れ、
力を得た彼らは英雄として崇められる一方で、
その力を私欲や支配のために使う者も現れ始めていた。
そんな世界に、リオンはもう興味がない。
彼が望むのは、誰にも干渉されない静かなスローライフだけ。
だが――
勇者たちの暴走は、否応なく彼の日常を侵食していく。
能力《LOAD》――
それは、世界に“重さ”を思い出させる、初代勇者だけの力。
自動防御は剥がれ、加護は砕け、
勇者たちは初めて「痛み」と「恐怖」を知る。
やる気のない最強が、
静かな生活を守るためだけに、規格外の力を振るう時――
勇者がありふれたこの世界は、本当の意味で震え始める。
これは、
勇者がありふれるようになった世界でも、なお規格外だった初代勇者の物語。
――それが、初代勇者リオンである。
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だが――
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