女王陛下の宝飾職人

王太女であるアイリーンは、婚約者の公爵令息キリアンの浮気と怠け癖に悩まされていた。父である王には何回も婚約破棄の申し入れをしているが、公爵家の後ろ盾を重視する王に様子見を言い渡され続けている。
そんな中、王宮の庭園でまたもキリアンと自分の侍女との浮気現場に遭遇し、反省しないキリアンからアイリーンの嫉妬による誤解と決めつけられ、絶対に破棄すると決心する。今度こそと王に申し出て、王配に対する気持ちも吐露したが、返事は相変わらず様子見の指示だった。
王は自分の努力も実績も信頼していないと感じたアイリーンは、お忍びで城下への家出を決行する。
以前騎士から聞いた「居酒屋で飲んで愚痴を言って憂さをはらす」が目的だったのに、お金を忘れたアイリーン。仕方なくお守りに持ち歩いていた古いブローチを売ってお金にしようと町の宝飾店へ。
その店にいたちょっと変な宝飾職人となぜか一緒に居酒屋へ行くことに。その不思議な出会いがアイリーンを変える。居酒屋へ向かう二人をつけるマントの男、キリアンの行く末、頑固親父たちが受け入れる若者の巣立ちと女王陛下の宝飾職人の誕生の物語。
※小説家になろうさんにも公開しています。
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