拝啓、婚約者様。ごきげんよう。そしてさようなら
子爵令嬢のクロエ・ルーベンスは今日も《おひとり様》で夜会に参加する。
公爵家を継ぐ予定の婚約者がいながら、だ。
クロエの婚約者、クライヴ・コンラッド公爵令息は、婚約が決まった時から一度も婚約者としての義務を果たしていない。
クライヴは、ずっと義妹のファンティーヌを優先するからだ。
「ファンティーヌが熱を出したから、出かけられない」
「ファンティーヌが行きたいと言っているから、エスコートは出来ない」
「ファンティーヌが」
「ファンティーヌが」
だからクロエは、学園卒業式のパーティーで顔を合わせたクライヴに、にっこりと微笑んで伝える。
「私のことはお気になさらず」
公爵家を継ぐ予定の婚約者がいながら、だ。
クロエの婚約者、クライヴ・コンラッド公爵令息は、婚約が決まった時から一度も婚約者としての義務を果たしていない。
クライヴは、ずっと義妹のファンティーヌを優先するからだ。
「ファンティーヌが熱を出したから、出かけられない」
「ファンティーヌが行きたいと言っているから、エスコートは出来ない」
「ファンティーヌが」
「ファンティーヌが」
だからクロエは、学園卒業式のパーティーで顔を合わせたクライヴに、にっこりと微笑んで伝える。
「私のことはお気になさらず」
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【妄想劇場】
卒業記念パーティーで……
クライヴ「えーと、いたいた。
おいクロエ!よくもファンティーヌに嫌がらせしてくれたな!!」
黒髪のカツラを被った別人「え、私ですか?」
クライヴ「貴様以外に誰がいる!!婚約破棄だ!」
コンラッド公爵夫妻「「胃が……(キリキリ)」」
クロエ(本人)「やるとおもった」
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この国には珍しい容姿のクロエは子爵家なんかと侮ってはいけない、王命で婚約させるほど逃したくない、他国の血を引くやんごとなき存在なのかな?
そもそも、王太女殿下と公爵家嫡男を相思相愛だからと婚約させておいて、臣下には政略結婚の王命をだす王家がおかしいくない?
王家こそ国の為の結婚をしないと貴族に示しがつかない。
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【妄想劇場】
ファンティーヌ「ねぇ、婚約者をほっぽって大丈夫なの?」
クライヴ「だーいじょうぶだって。あの下級女と結婚して公爵になれって王命で言われたんだぜ。O・U・ME・Iで。
この国のどこにそれに逆らえるやつがいるんだよ?」
ファンティーヌ「それもそうね」
二人「「ははははははは♪」」
コンラッド公爵家家令「……と言って二人で遊びに行きました……」
コンラッド公爵「どこで教育を間違えた?」
コンラッド公爵夫人「頭が痛い……」
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