死すら厭わぬ草

 人里離れた山奥に薬師が住んでいました。
 薬師は商人の父親から魔叫草という植物の種を渡されます。
 自ら魔を叫ぶ草。父親はそう言いました。

 薬師は魔叫草を育てます。
 すくすくと育ち、いつしか庭は魔叫草の花畑となりました。
 蕾は膨らむけれど、いつまでも咲くことは有りません。

 そこへ、金品を狙って野盗が襲ってきます。
 抗う術の無い薬師は、野盗を退けることができません。

 自ら魔を叫ぶ草。薬師は魔叫草の真実を知ります。
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